2010年、ソウルにある韓国サムスン電子の本社へ取材に訪れたことがある。対応してくれたのは、当時、副会長で取締役会議長だった李潤雨(イ・ユンウ)氏。同社の中興の祖、二代目会長の李健熙(イ・ゴンヒ)氏の右腕として、技術開発や日本など対外交渉を取り仕切り、サムスン躍進の実質的な立役者と言われている。そんな大幹部である李潤雨氏は興味深いことを話してくれた。「これまではテレビや半導体など単品商売で成長して