カタール・ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選(B組)第6節が現地時間11月16日に行なわれ、勝点9で3位の日本は同7で4位のオマーンと敵地で対戦。押し込みながらも崩し切れず、このままスコアレスドローかとも思われたが、81分に三笘薫のクロスから伊東純也が値千金の一発を奪い、1-0でなんとか勝利を収めた。

 開幕節ではホームで痛恨の敗北を喫した因縁の相手にリベンジを果たした森保ジャパンは、今節で中国と引き分けたオーストラリアをかわし、W杯出場圏内の2位に浮上した。一方、オープニングマッチの再現に失敗したオマーンは、日本と勝点5差、プレーオフ出場圏内の3位オーストラリアとは同4差となり、悲願のW杯初出場へは非常に厳しい状況となっている。

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 この結果にアラブのスポーツ専門メディア『KOOORA』は、「ワールドカップの夢は消え去り、現実が押し付けられた」と題し、厳しい現実を語る現地ジャーナリストのコメントを取り上げている。
 
「ゴールにシュートを打てず、コーナーキックも得られなかったのは、弱さからではなく、相手が強かったからだ。組織化されていないリーグでプレーする選手に、ほとんどがヨーロッパにいる選手と対戦しろというのは無理な話だ。大阪で起こったことは例外であり、繰り返せるものではなく、選手や監督を責めるつもりはない。これが私たちの現実だ」

 別のジャーナリストも「夢は終わった」「ワールドカップに出場する夢がいつ実現するのか分からない」と一様に意気消沈。大阪でこれ以上ない最高のスタートを切っただけに、その無念さは計り知れないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部