どうして機内食って美味しくないの?−それは、ほぼあなたのせいです

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旅慣れた人なら誰でも、「どうして機内食というのは、まずいんだろう?」と思ったことがあるはずです。

それがたとえ何であろうとも、空中で用意されるあらゆる食事は、間違いなく地上で食べるものより、まずい味がするようです。

ただし、その原因はあなた自身にあります。

『Cond Nast Traveler』の記者が、ルフトハンザ航空 で機内食の開発を担当するエグゼクティブシェフ、グラント・ミッケルさんに話を聞きました。そこで、驚きの事実、食べ物には、まったく問題はなかったのです。

「35000フィート上空で、最初におかしくなる感覚は味覚です。」ミッケルさんによれば、食べ物の質や材料のせいではなく、そう感じるのだということです。

そして、この事実は実際にテストされています。ドイツの研究機関、フラウンホーファー研究所では、なぜレストランの美味しい食事が「空の上だとまずいのか」という調査をしました。研究者は、模型の航空機キャビンの中で、海抜0mの状態と加圧した状態の両方でテストを行いました。

その結果、味覚の違いはショッキングなものでした。

8000フィート地点の加圧と、機内の冷たく乾いた空気が「まるで風邪をひいているように、味蕾を麻痺させます。」とミッケルさんは言います。実際、塩気と甘さの認識は、高度が上がると、およそ30パーセント減少します。

また、湿度の低いキャビンの空気が鼻を乾燥させて、料理の味を感じるのに不可欠な嗅覚を鈍らせるそうです。

ただし、抑制された味蕾がまずく感じる主な原因だとしても、キッチンから機内に運ばれるまでの移動時間や保存状況も、機内食の味に影響しているだろうと『Cond Nast Traveler』の記者は付け加えています。

参考:
Why does airline food taste so bad? Well it’s actually your fault ― mostly
http://www.news.com.au/travel/travel-advice/why-does-airline-food-taste-so-bad-well-its-actually-your-fault-mostly/story-fn6yjmoc-1226880832243