マイクロソフトのOneDriveが本当に″One″Driveになる日はいつ?

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2014年2月19日、マイクロソフトは全世界でOneDriveの提供を開始した。これにより、マイクロソフトが提供していたクラウドストレージ「SkyDrive」は「OneDrive」に名称変更された。が、その変更はまだ終わっていない。「SkyDrive」の文字は、探せばまだあちこちに見つかるのである。

●SkyDriveからOneDriveに! 名前が変わるだけで大騒動
2014年2月19日、マイクロソフトは全世界でOneDriveの提供を開始した。OneDriveとは、これまで「SkyDrive」として提供されていたクラウドストレージサービスだ。マイクロソフトは正式にはアナウンスしていないようだが、こちらの記事()などを読むと、英国の有料衛星放送サービス会社 British Sky Broadcasting Group(通称BSkyB)がマイクロソフトを商標権侵害で訴えたことが発端のようだ。最終的には和解したが、マイクロソフトは「SkyDrive」の名称が使えなくなり、変更を余儀なくされたという状況だろう。

実際のところ、「SkyDrive」はユーザーに定着していた名称だったので、混乱をもたらしたのは間違いない。同時に、マイクロソフトのような巨大企業になると、サービス名を変更するだけでも、とても大変であることを実証することにもなった。

●名称変更はまだ終わっていない
そして、冒頭に書いたように、2014年2月19日、マイクロソフトは全世界でのOneDrive提供をアナウンスした。これを聞いたユーザーは、これで名前変更が完了したと思ったかもしれないが、実はそうではない。次の画面を見てほしい。


Windows 8.1のスタート画面。「SkyDrive」の名称が残っている


これは、Windows 8.1のスタート画面だ。まだ「SkyDrive」の名称が残っている。次はWindows 8.1の設定画面だ。ここにも「SkyDrive」の名称がある。


Windows 8.1の設定画面。ここにも「SkyDrive」の名称がある


このように、「SkyDrive」から「OneDrive」への名称変更は、まだ継続中なのである。

●iOSやAndroidではどうだろう?
そこで、iOSやAndroid、Mac OSなど、手元で調べられる範囲で調べてみた。結果は次のとおりだ。


Web版のサービスは「OneDrive」になっている



iOS版アプリは「OneDrive」になっている



Android版アプリ。「OneDrive」になっている



Windows 8/8.1ストアアプリは「SkyDrive」と「OneDrive for Business」のタイルが2つある


「SkyDrive」は個人のMicrosoftアカウント用、「OneDrive for Business」はOffice 365のアカウント用で、これまで「SkyDrive Pro」という名称で提供されていたものだ。個人用は「SkyDrive」のままだ。


Office 2013内での保存先


Office 2013では、クラウドの保存先としてOneDriveが指定できる。名称変更は完了しているようだ。


Windows 8.1デスクトップアプリ


Windows 8.1のデスクトップでは、エクスプローラに「SkyDrive」と表示される。


Office 365の画面


Office 365の画面は「OneDrive」に変更されている。


Mac OSデスクトップアプリ


Mac OSデスクトップアプリはOneDriveに変更されている。

Windows Phoneは持っていないので調べられなかったが、このように、ざっと眺めただけでも、クラウドとクライアント(オンプレミス)の両側でサービス&ソフトウェアを提供しているマイクロソフトの場合、名称変更だけでも、かなり大変な作業なのだと想像できる。

ただ、Windows 8.1まわりの名称変更が遅れているのは気になった。Windows 8.1ではOSとSkyDriveが統合されているためWindows 7以前よりも重要な機能になっている。統合されているからこそ変更は大変なのかもしれないが、やはり早めに統一されるとうれしい。

なお、今回の調査は、この原稿を書いているのは2014年3月8日現在の状況となる。記事公開時点で「SkyDrive」から「OneDrive」への名称変更がさらに進んでいる可能性があることは、ご了承いただきたい。

井上健語(フリーランスライター)