担当M(以下M):壮行試合のU-23ニュージーランド戦は終了間際に1点を返されて、まさかの引き分けに終わってしまいました。試合後にはブーイングまであって、とても「励まして盛大に送り出すこと」という雰囲気ではなくなってしまいました。

ラモス(以下R):当然ですよ。あの試合結果だったら仕方がない。

M:うわ〜、厳しいですね。

R:清武(弘嗣)はよかったと思いますよ。右サイドは清武と酒井宏樹でうまく崩していた。だけどあとの選手はどうしちゃったの。トゥーロンの遠征で2敗して自信をなくしてしまっている気がします。普通にやっていれば勝てた試合でしたから。特に扇原はいつものプレーじゃなかった。彼の良さはもっとサイドとか縦とかへいいボールを出せること。それにペナルティエリアの近くでプレーすることがうまくてミドルシュートも打てる選手なのに、今回はずいぶん下がっていた。それがチームを象徴していたと思います。最後の国立で負けてはいけないという思いで固くなっていたのかな。

M:2010年のワールドカップのときは大会直前に4敗、得点1失点9だったことを考えると、あまりくよくよ考える内容でもないかと思いますが……。

R:そのとおり。だけどニュージーランド戦の内容でオリンピック決勝でプレーできるとは思えない。そのことを十分に考えて大会に臨んでほしいですね。

M:具体的にはどんなことを考えてみるといいのでしょうか。

R:これは関塚監督のチームで選手選考まで含めて僕とは大きく違うから無責任な発言になるので言いたくないですね。

M:そこを何とか。先ほど出た清武選手の使い方などはいかがでしょう。

R:僕だったらもっと清武に自由を与えるでしょうね。そして清武のパートナーをどうするか考えます。たとえば清武を真ん中において東(慶悟)を右に置くとか。右は酒井宏樹がいるし、徳永(悠平)もできる。そうして守備に専念するボランチを置いて後ろはシンプルにプレーさせる。あとは大津(祐樹)を飛び出しに期待してトップ下でプレーさせるとか、東をトップにしてしっかりキープさせるとか、そんな発想もあると思いますよ。

M:左は永井謙佑選手が調子を上げてきています。

R:僕だったら永井を先発させないけどね。もちろん彼は調子がいいし、先発でも十分プレーできるでしょう。だけどベンチには流れを変える選手にいてほしい。後半、ギアを変えるために誰かを投入したいとき誰がいるか。選手たちの特長を考えると永井が最適なんですよ。

M:残り短いですが、まだまだ考えなければならないことは多そうですね。ぜひ頑張ってほしいと思います。