中国・上海市の超高層ビル、環球金融センターにあるエレベーター1基が現地時間10日11時30分ごろ一時制御不能に陥り、約15人が閉じ込められたまま1階から52階をノンストップで5往復して止まった。けが人はいなかった。現地メディア・東方早報が伝えた。

 制御不能となったのは、ビルの西側にある1階から52階に直通するエレベーター4基のうちの1基で、ドイツ・ティッセンクルップ社製。午前11時30分ごろ、約15人を乗せたエレベーターが52階から1階に到着し、ドアが開いた。男性が1人降りたところで突然ドアが閉まり、残りの人は閉じ込められた。エレベーターはそのまま1階から52階までノンストップで5往復したのち、1階でようやく止まりドアが開いた。

 エレベーターに乗っていた人の話によると、エレベーターは通常の速度で上昇降下を繰り返したが、階数を示す液晶ディスプレーが「文字化け」していたという。同社の修理担当者は「ドアの通信系統の不具合が原因ではないか」と語った。

 環状金融センターには同社のエレベーターが44基導入されており、3月30日には地域の供給電圧が不安定になったことで1基が誤作動を起こし、中の人が閉じ込められた。また、同ビル内では昨年10月にも、下降中のエレベーター1基が途中で突然停止したのち、下降を停止数回繰り返す不具合が発生した。(編集担当:柳川俊之)