競技人口が370万人となったフットサルの今後
公益財団法人日本生産性本部余暇創研がまとめた「レジャー白書 2011」の調査により、フットサルの競技人口が370万人となったことが発表された。この競技人口とは、1年間にその競技を1回以上行った人の数のこと。これにより2008年に行われた調査時の280万人に比べて32%以上という、驚くべき成長が続いていることが確認された。
今回の発表で大きいのは、スポーツ業界的に「フットサルがまだまだ伸びている!」ということが認知されたことだ。数年前より急成長し、トップリーグのFリーグが開催されるようになったフットサル界では、その業界自体が伸びているのかどうかが大きな鍵であったからだ。伸びている業界には、投資がなされる。投資がなされる業界は成長し、盛り上がる。かくいう私もフットサル業界に少なからずかかわっているので、この発表にはとても安心した。
もちろん、だからといって業界に問題がないわけではない。フットサル業界は急成長した代償として、若干のひずみをはらんでいるからだ。例えば競技として考えた時、設置の容易な屋外コートが主流として成長してしまった点には問題があるだろう。本来フットサルは屋内の体育館などで行う競技であり、屋内と屋外では、その競技の質が大きく異なってくる。やはり屋外で行っているうちは、「小さなサッカー」としての側面がぬぐえないだろう。また、本来なら競技を行う場所として成立するであろう体育館側から「ボールがあたって施設が傷む」と良い顔をされていない(つまり使わせてもらえていない)ことも問題である。今後、フットサルの競技レベルを上げて行くには屋内でプレーできる施設の増加が重要な要素となるだろう。
おそらく読者のみなさまの周りでも、フットサルを楽しんでいる人は多いことだろう。もしかしたら、自分自身が定期的にフットサルを行っているという人も少なくないはず。フットサルは老若男女が混在して楽しむことのできる、とても魅力的なスポーツである。まだまだ「小さなサッカー」としての認知が大部分を占めているかもしれないが、フットサルの競技としての魅力をプレーする側、見る側から多くの人に感じてもらい、これからも発展していくことを願っている。
(中山 記男) http://airoplane.net/