広西チワン族自治区南寧市で2010年8月26日午前、女性が警察に「催眠治療を受けている時に、性的暴行を受けたようだ」と訴えた。警察の調べで、催眠治療で施術した病院医師が、治療目的で女性の体内に器具を使って自分の精液を注入したと供述した。同医師は他の女性患者に対しても同様の治療を繰り返したという。広西新聞網が報じた。

 女性は目まいや腹痛を繰り返していたので、恋人の親友だった医師に治療を受けることにした。病院ではなく、医師の自宅での治療だったという。打ち合わせのために会ったのは8月17日で、「治療法については他人に口外しないように。女性のプライバシーの問題もある」と念を押されたという。

 1回目の治療は翌18日で、ベッドに横たわると目に布がかぶせられ、腹部のマッサージを受けた。2回目は同月24日で、脱衣してベッドに横たわると、前回と同じように目を覆われ、局部に薬を塗られた。医師は体内に木製の機器を挿入すると注げた。異物が入り、体内に熱い液体が注入される感覚があったという。警察の調べに対し、医師は女性は浅い催眠状態にあったと説明した。

 “治療”が終わるころから、女性は「自分は性的暴行を受けたのでは」と強く思うようになり、26日になり警察に相談した。警察の勧めに従って検査したところ、体内から女性本人のものではないDNAが検出された。その後の調べで、治療した医師の精液だったことが判明し、医師本人も認めた。

 ただし、医師は「女性は婦人科の病気にかかっていると判断した。自分の精液は、薬の効きをよくするためのもので、治療目的で使った。アルコールで殺菌し、生理食塩水などで処理して冷凍保存していたものだ。薬と混ぜて使用した」として、犯罪性を否定。女性に対して説明不足だった点だけを認めた。

 医師は警察に対して、精液を使う治療法は2003年に開発したと説明。女性生殖器を刺激して、薬の効き目をよくする効果があると主張し、「2007年から30回にわたり公開講座でも説明した」、「2010年には、5、6人の女性患者に対して用いた」と述べた。

 警察は、刑事拘留の形で医師の身柄を拘束して調べを進めた。当初は強姦罪を適用しようと考えたが、検察が「身体的接触の有無が立証されていない」として2度にわたり認めなかった。そのため、強制わいせつ罪の適用に切り替えた。

 警察は中国国内で用いられている医学資料にも、男性の精液を使う治療法は存在しないとして、医師の行為は「医療ではない」と判断した。一方医師は、ドイツで発表された資料を示し、精液には複数種類の細菌に対しての抑制効果や女性の膣炎の予防効果が実証されいるとして、無罪を主張している。(編集担当:如月隼人)



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