森山直太朗(撮影:野原誠治)

 今年3月より、学校法人・専門学校 メディカル総合学園 医校・医専(東京、大阪、名古屋)テレビCMタイアップ曲として新曲「生きてることが辛いなら」のオンエアを開始した森山直太朗。冒頭から「生きてることが辛いなら いっそ小さく死ねばいい 恋人と親は悲しむが 三日と経てば元通り」と“過激”とも捉えられる内容で始まる同曲だが、最後は「生きていることが辛いなら 嫌になるまで生きるがいい」「生きてることが辛いなら くたばる喜びとっておけ」と締めくくっており、「未来は明るい」という森山のメッセージが込められた楽曲。テレビで初披露されてからインターネットなどで賛否両論の反響が殺到している同曲が27日。ついに発売となった。

――歌詞を書かれている御徒町さんとは以前から共作されていますが、いつ頃からの知り合いなんですか?

森山直太朗(以降、森山):彼とは高校生の頃ですね。サッカー部の1コ下の後輩だったんです。

――その時から一緒に音楽をやっていたんですか?

森山:まぁ、チョイチョイ。音楽というよりも感性が、一言で言うとセンスが合うヤツだったんですけど、音楽に直結してはいなかったですね。

――森山さんから見て、御徒町さんはどんな人ですか?

森山:すごく、いいヤツ!すごく純粋、ピュアなヤツだなと思いますね。ピュアすぎてというか、リアリストだから、すっごく面倒臭いけどね。だけど、宇宙の話とかしだすし(笑)。

――自分と似ている部分と、違う部分は?

森山:基本的に似ている所は無いですね。本当に全く真逆。アイツは左脳で物を考えるし、俺は右脳で動くし。アイツは女性のタイプも、Tommy February6の川瀬さんみたいな人が好きだし。俺は…、俺は俺で全く女性のタイプが違うし。自分のタイプだけ差し控えちゃった。アイツ、すげー怒るだろうな(笑)。とにかく女性の好みも違うし、性格も全然真逆だし。でも、一周して同じ所にいるというか。

――音楽以外では真逆でも、音楽の制作においては意見が一致する感じですか?

森山:そうですね。「作品至上主義」という言葉にしてしまうと、ちょっと薄っぺらいですけど。作品を作ることに対する姿勢とかは、いつも感化されるし。すごく共有しながらやっていますね。

――二人の役割分担を明確に分けているわけではなく、お互い相手の作業に対しても意見を言い合う感じですか?

森山:本当に、曲によって。なかなか上手く言葉で説明できないんですけど、この曲はコイツ仕切りだとか、これは俺がイニシアチブをもっていこうとか、暗黙の距離感のとり方があるんです。でも、伝えたいことはお互いに結構シンプルだったりするので。毎回、一曲の中で自分達の表現がどこまで高められるか。ただ、今回に関しては彼のポエムが全ての始まりでしたね。

――この歌詞は、いつ頃からあったんですか?

森山:ここで言う「歌詞」というのは、「縦書きのポエム」と表記して頂けると嬉しいんですけど。多分、今から10年くらい前。彼が二十歳の頃に書いた詩の一編だと思います。

――今年の3月から「医専」のテレビCM曲としてオンエアされていますが、CMの企画に賛同して書き下ろしたそうですね。

森山:「CMのために、こういうタイプの曲が欲しい」と先方からお話を頂いて、自分達の中にあるストックを机に上げるんですね。どの曲をプレゼンテーションしても「いい」と言ってくれるんだけど、何か色々なこと全てが一致しないというか。「もう無いよ」「妥協するのも嫌だね」という話の中で、「実はこんな曲があるんだ」って最後の最後に聴かせた曲が、あの曲だったんですよ。本当にすごく大切にしていた曲だったので「自然に高まるまで、できるだけ人に聴かせるのは止そう」と作ってから、どこかしたためていて。だから実は、書き下ろしたのではなくて。でも、先方が「こういうのを待っていたんです!」と言って下さったので。もちろん企業間の仕事の中での色々な曲選定だと思うんですけど、その曲に対して人としてすごく向き合って下さったというか、共感して頂けたような。だから条件とか、お互いの利害が云々とかではない所で曲が響いた感じがしたので、すごく救われました。