W杯2戦目で能力を解放した佐野海舟は連戦も歓迎「試合が続くほどコンディションを維持できる」
今や世界中が警戒する存在となっている森保ジャパンで、ダブルボランチの主軸を担う日本代表MF佐野海舟(マインツ)は試合を重ねるごとに自信を深めている。
グループリーグ初戦のオランダ戦に続いて第2戦のチュニジア戦でも先発出場し、豊富な運動量と的確なポジショニングで中盤を支配して4-0の快勝に大きく貢献。スウェーデン戦を3日後に控え、ナッシュビルでの練習後に取材対応し、「疲労はあるけど、良い形でリカバリーできているので、全員で次の試合に向かっていきたい」と抱負を述べた。
オランダ戦ではMF鎌田大地とのコンビで2-2のドローに貢献した佐野だったが、試合後は「個人的には全然ダメだった」と厳しい自己評価を下していた。それだけに、チュニジア戦で見せたハイパフォーマンスには佐野自身も成長を感じたようだ。
チュニジア戦では、今大会初先発となったMF田中碧とダブルボランチを形成。攻守両面で絶妙な距離感を保ちながら中盤を掌握した。相手に自由を与えず、ボールを奪えば自在なパス出しでスムーズなビルドアップを繰り返した。鋭い縦パスで敵陣を混乱させることもしばしばで、チュニジアは良い形で守備をすることも、攻撃を組み立てることもできなかった。
佐野自身も手応えを口にする。「守備のスイッチは1戦目より出せたかなと思う。まず守備からというところはできたし、守備から攻撃という部分はまだまだ良くなっていくと思う」。W杯でも光っているのはボールの行方を先読みする能力。相手の攻撃の芽を摘みながら、常に効果的な立ち位置を取り続けている。
「いいポジショニングを取り続けることは守備にも攻撃にもつながる。そこを信じて(ポジションを)取り続けることが、自分の予測だったり判断につながると思っている」。チュニジア戦では攻撃面でもプレーの幅がより広がった印象を見せつけた。後半38分、相手ペナルティーエリア深くまで進入した佐野は、ゴール前へふわりと浮かせたクロスを供給。これがFW上田綺世のヘディングシュートにつながり、日本の4点目をアシストした。
守備の職人というイメージが強い25歳だが、攻撃参加の質も着実に高まっている。もっとも本人は課題も口にしている。「(チュニジア戦の)前半は攻撃面で停滞した時間もあったし、後半は相手がオープンな展開になった中で良い形もあったけど、もっと良くできる部分はあると思う」。常に現状に満足せず、改善点を探し続ける姿勢が佐野の強さでもある。その背景には、ブンデスリーガで積み重ねてきた経験がある。
「今までやってきたことが積み重なって今につながっている。でも急にうまくなることはできないので、自分の力を最大限出せる準備をしていきたい」
地道な積み重ねを信じ続けてきたからこそ、W杯という大舞台でも戸惑うことなく自分のプレーを表現できている。さらに頼もしいのは、その圧倒的なスタミナだ。連戦が続く過酷な日程の中でも、「疲労はあるけど、良い形でリカバリーできている」と涼しい顔を見せ、「自分は試合が続くほどコンディションを維持できるタイプ」とも言う。
チームは2試合を終えて1勝1分。グループリーグの順位が決まるスウェーデン戦が目前に迫る。佐野はスウェーデンについて「(オランダ戦は)点差はあったけど、質の高い選手は何人もいる。自分たちのやるべきことをやりながら相手への対応をしっかりしていく必要がある」と警戒。FWアレクサンデル・イサク(リバプール)、FWビクトル・ギェケレシュ(アーセナル)という強力な2トップに対しても、「個人で抑えるものではない。チームとして距離感良く守備も攻撃もやれればいい」と冷静だ。
ドイツで評価を高め、今や森保ジャパンの中盤に欠かせない存在となった佐野海舟。オランダ戦後に口にした「まだまだできる」という言葉は、チュニジア戦で確かな手応えへと変わった。日本がW杯でさらに上を目指すために、その“心臓部”の働きはますます重要になっていく。
(取材・文 矢内由美子)
グループリーグ初戦のオランダ戦に続いて第2戦のチュニジア戦でも先発出場し、豊富な運動量と的確なポジショニングで中盤を支配して4-0の快勝に大きく貢献。スウェーデン戦を3日後に控え、ナッシュビルでの練習後に取材対応し、「疲労はあるけど、良い形でリカバリーできているので、全員で次の試合に向かっていきたい」と抱負を述べた。
チュニジア戦では、今大会初先発となったMF田中碧とダブルボランチを形成。攻守両面で絶妙な距離感を保ちながら中盤を掌握した。相手に自由を与えず、ボールを奪えば自在なパス出しでスムーズなビルドアップを繰り返した。鋭い縦パスで敵陣を混乱させることもしばしばで、チュニジアは良い形で守備をすることも、攻撃を組み立てることもできなかった。
佐野自身も手応えを口にする。「守備のスイッチは1戦目より出せたかなと思う。まず守備からというところはできたし、守備から攻撃という部分はまだまだ良くなっていくと思う」。W杯でも光っているのはボールの行方を先読みする能力。相手の攻撃の芽を摘みながら、常に効果的な立ち位置を取り続けている。
「いいポジショニングを取り続けることは守備にも攻撃にもつながる。そこを信じて(ポジションを)取り続けることが、自分の予測だったり判断につながると思っている」。チュニジア戦では攻撃面でもプレーの幅がより広がった印象を見せつけた。後半38分、相手ペナルティーエリア深くまで進入した佐野は、ゴール前へふわりと浮かせたクロスを供給。これがFW上田綺世のヘディングシュートにつながり、日本の4点目をアシストした。
守備の職人というイメージが強い25歳だが、攻撃参加の質も着実に高まっている。もっとも本人は課題も口にしている。「(チュニジア戦の)前半は攻撃面で停滞した時間もあったし、後半は相手がオープンな展開になった中で良い形もあったけど、もっと良くできる部分はあると思う」。常に現状に満足せず、改善点を探し続ける姿勢が佐野の強さでもある。その背景には、ブンデスリーガで積み重ねてきた経験がある。
「今までやってきたことが積み重なって今につながっている。でも急にうまくなることはできないので、自分の力を最大限出せる準備をしていきたい」
地道な積み重ねを信じ続けてきたからこそ、W杯という大舞台でも戸惑うことなく自分のプレーを表現できている。さらに頼もしいのは、その圧倒的なスタミナだ。連戦が続く過酷な日程の中でも、「疲労はあるけど、良い形でリカバリーできている」と涼しい顔を見せ、「自分は試合が続くほどコンディションを維持できるタイプ」とも言う。
チームは2試合を終えて1勝1分。グループリーグの順位が決まるスウェーデン戦が目前に迫る。佐野はスウェーデンについて「(オランダ戦は)点差はあったけど、質の高い選手は何人もいる。自分たちのやるべきことをやりながら相手への対応をしっかりしていく必要がある」と警戒。FWアレクサンデル・イサク(リバプール)、FWビクトル・ギェケレシュ(アーセナル)という強力な2トップに対しても、「個人で抑えるものではない。チームとして距離感良く守備も攻撃もやれればいい」と冷静だ。
ドイツで評価を高め、今や森保ジャパンの中盤に欠かせない存在となった佐野海舟。オランダ戦後に口にした「まだまだできる」という言葉は、チュニジア戦で確かな手応えへと変わった。日本がW杯でさらに上を目指すために、その“心臓部”の働きはますます重要になっていく。
(取材・文 矢内由美子)
