【自律神経の乱れ】血管の収縮と拡張がパニックに!? 更年期に現れる多種多様な不調のメカニズム【眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話】

写真拡大 (全2枚)

自律神経は生命活動のバランスを整えている

交感神経と副交感神経のバランス

 更年期にさしかかると、卵巣機能の低下とともに乱れがちになる自律神経。この自律神経が乱れると多種多様な不調が現れてきます。その仕組を理解するために、まずは自律神経が担っている重要な役割について知っておきましょう。

 自律神経とは、心臓の動き、呼吸、体温維持、消化機能など、生命活動を維持するために意思とは無関係に働く神経です。手足は自分が思うように動かせますが、心臓の鼓動を止めたり、体温を調節したりするのは自律神経の働きによるもので、決して自分の意思ではできません。

 そんな自律神経には、アクセル役の「交感神経」とブレーキ役の「副交感神経」の2つがあります。交感神経は日中の活動時や、緊張やストレスが高まったときに優位に。すると血管が収縮し、心拍数や血圧が上がります。一方、副交感神経はリラックスしている夜などに優位になり、血管が拡張して血流がよくなり、心拍数も血圧も低下します。

 この2つが1日の中でアクセルとブレーキのように交互にバランスよく働くことで、心身の健康が保たれています。更年期にはこのバランスが崩れ、暑くもないのに急に体がほてって発汗するホットフラッシュなどの不調が起きてしまうのです。

 自律神経の乱れを防ぐには、規則正しい生活習慣を身につけることが大切。一定の生活リズムで過ごすことで、自律神経は整いやすくなります。

自律神経は1日24時間働いている

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 更年期の話』著:高尾 美穂


【著者紹介】
高尾美穂(たかお・みほ)
医学博士・産婦人科専門医。東京慈恵会医科大学大学院修了。同大学附属病院産婦人科助教、東京労災病院女性総合外来などを経て、女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道の副院長に就任。日本スポーツ協会公認スポーツドクターで、ヨガ指導者でもある。「すべての女性に、よりよい未来を」をモットーに、医療、ヨガ、スポーツの3つの活動を通じ、専門的な知識をわかりやすく伝える啓発活動にも積極的に取り組み、テレビなどのメディア出演、講演活動、stand.fm「高尾美穂からのリアルボイス」でメッセージを発信するなど、多方面で活躍中。『今日も一日ご機嫌で 高尾美穂流生き方ガイド 体も心もいい感じ』(清流出版)『高尾美穂のオトナ世代のこころとからだ相談室』(扶桑社)など著書多数。