【韓半島平和ウォッチ】北京と平壌の密着とワシントンの視線…取り残されるソウルの座標(1)
北朝鮮の労働新聞は8日、中国の習近平国家主席が訪朝する日の朝に彼の寄稿文を載せた。習主席は朝中関係発展に向けた「遠大な計画」を議論することになるよう期待すると寄稿文に書いた。緊密な戦略的コミュニケーションを通じてすでに朝中関係発展の「設計図」をともに用意したとも書いた。結局「設計図」に基づいて実行に向けた具体的協力案を盛り込んだ「遠大な計画」を作ろうという公開提案だった形だ。
双方が新しい段階に両国関係を規定し習主席の期待は満たされた。北朝鮮の戦略的利害にも合致した。7年前の習主席の初めての訪朝当時、朝鮮中央通信は「両国親善関係を立派に継承した」という程度に評価した。しかし金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は今回、「朝中友好を最も重要な第1の戦略的事業として堅持し、両国関係を特殊で真実であり、強固な戦略的関係に強化し発展させるために努力の限りを尽くすであろう」と強調した。朝中友好の象徴である友誼塔を参拝した席で両国が「ひとつの運命」だとした習主席は訪朝を終えた後の感謝の電報で「中朝関係はすでに新たな歴史的道程に入った」と宣言した。人民日報は10日、今回の会談の特徴を「深い歴史的基盤、堅い政治的土台、そして強い感情的きずな」と規定した。朝中関係が単純な外交関係を超え、歴史・政治・情緒が結びついた特別な関係に発展したということだ。同日の労働新聞もやはり新しい時代関係発展の土台を用意したと伝えた。
◇北朝鮮、10年ぶりに中ロ連帯構築
10年前の2016年に戻ってみよう。金委員長は同年の新年辞で、人民生活向上に向けた「輝かしい設計図」を広げるだろうと大言壮語した。彼は人民生活問題を「千万種類の国事の中で第1国事」ともした。しかしむしろ経済は後退し、生活問題は手に負えなかった。国連安全保障理事会の経済制裁のためだった。中国とロシアさえ対北朝鮮制裁に参加した。
しかたなく金委員長は韓国と米国に頼り突破口を探した。それで2018年の新年辞で「北南関係を1日も早く改善しよう」と提案し、2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪に選手団と大規模応援団を派遣した。核を完成したとして経済に集中するとしながら「核・経済並進路線」まで廃棄した。そして4月の南北首脳会談、6月の朝米首脳会談と続く歩みを通じて「北南米連帯」を模索した。だが2019年2月のハノイでの朝米首脳会談で成果を出せず北朝鮮の試みは失敗した。コロナ禍で北朝鮮経済は最悪の状況にまで追いやられた。「輝かしい設計図」は「破産した設計図」になり、「幻想の設計図」として残った。
しかし2022年に勃発したウクライナ戦争は北朝鮮には幸運だった。軍事的・経済的にだけでなく外交的にも回復の踏み台になった。韓国とは2つの国だと宣言し最初から物理的障壁まで立てた。だが北朝鮮が正常化の道に進むのにロシアだけでは不足した。そこで昨年9月の中国戦勝記念日の行事出席を契機に疎遠になっていた朝中関係の正常化を試み、今回の首脳会談で復元以上を作り出した。
習主席の訪朝期間中の中国の公式発表文9件を分析すると、最も多く言及された単語は「発展」の30回で、2番目は「友誼」の21回だった。両国関係をさらに強固にしようという意志で、互いに同じ側であること忘れないようにという誓いだ。
