独自のスタンスを語ってくれた中村。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 相手をとことん研究するアタッカーと、そうでないタイプ。プロのサッカー界でも両方存在するはずだが、個人的な興味として日本代表の中村敬斗に尋ねてみた。「ワールドカップで戦うオランダなど、対戦相手を研究するタイプですか」と。このテクニシャンの答えは“ノー”だった。

「いや、違いますね。もちろんチームとしてやるべき役割はやります。ただ、個人のマッチアップについては事前に情報を入れたくないですね、あんまり」

 先入観にとらわれるのが嫌だという。

「できれば自分のペースに持ち込みたいし、向こうのフィジカルが強いとか、先入観を持ちたくないので。オランダなら(自分が左ウイングバックで出場したら対峙する可能性があるのは)ドゥムフリースですか。有名な選手ですよね。知っていますけど、あまり情報は入れないようにします」
 
 中村と全く同じ見解を示したのが、元日本代表の原口元気だ。彼も「情報を入れすぎると警戒心が生まれてしまう」というニュアンスのことを口にした。それを中村に伝えると「そうそうそう」と同意してくれた。

「それはあると思いますよ。身体が上手く動かなくなるとか」

 代表戦での優雅なプレーは、相手を過度に意識せず、自分の感覚を信じるスタイルから生まれているのかもしれない。

 原口は2018年ロシア大会で、日本をベスト16へ導く原動力となったひとりだ。相手を必要以上に恐れず、自分のプレーを貫くという意味では、中村にも通じる部分がある。

 “世界を恐れない”中村は、オランダ相手にも自分のスタンスを貫くだろう。世界最高峰の舞台で、どんな景色を見せてくれるのか。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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