トランプ氏=AP

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 【カイロ=溝田拓士、ワシントン=阿部真司】イランのタスニム通信は1日、イラン政府がイスラエルによるレバノン攻撃に反発して、米国との戦闘終結に向けた「覚書」での合意を目指す交渉を停止すると報じた。

 イランは戦闘再開も辞さない構えを示しており、情勢が緊迫化する可能性も出ている。

 イランは4月に米国と停戦で合意した際、イスラエルとレバノンの親イラン勢力ヒズボラの戦闘停止も条件に含まれると主張していた。だが、戦闘はやまず、イスラエルは5月末、レバノン南部の戦略的要衝の制圧を発表。1日には首都ベイルート近郊のヒズボラ拠点への攻撃方針も示した。

 同通信によると、イラン政府はイスラエルによる軍事行動の即時停止が必要だとし、実現するまで「仲介者を通じた(米側との)議論と文書のやりとり」を中断する。軍や中東各地の親イラン勢力によるホルムズ海峡やバブルマンデブ海峡の封鎖方針も伝えた。

 イランのアッバス・アラグチ外相は1日、SNSへの投稿で、「米国とイスラエルが停戦違反の責任を負う」と非難した。

 米国とイランは覚書の合意を目指して、仲介国パキスタンを通じたやりとりを続けていた。互いの主張には隔たりがあるものの、双方が修正案を出し合う姿勢を見せていた。

 米国のトランプ大統領は5月末、覚書についての最終判断を見送ったが、1日のSNSへの投稿では「最後には全てうまくいくはずだ」と主張していた。