羽生善治九段 王座戦で8強進出 2つの「3度目の正直」に挑む戦いがスタート
将棋の羽生善治九段(55)が1日、東京・将棋会館で第74期王座戦挑戦者決定トーナメントの1回戦に臨み、糸谷哲郎九段(37)に108手で勝利した。
羽生は今期初登場初勝利で8強進出。ここ2期は第72期が永瀬拓矢九段(33)、前期は伊藤匠王座(23)=叡王との2冠=にいずれも挑戦者決定戦で敗れている。今期こそ王座戦挑戦権獲得、そして王手をかけたままの通算100期へ。かつて19連覇という偉業を達成した得意棋戦で「3度目の正直」を目指す戦いがスタートした。
羽生は今年度、棋聖戦で服部慎一郎七段(26)、王位戦では伊藤にこちらも挑戦者決定戦で敗れ、藤井聡太王将(23)=名人を含む6冠=への挑戦権獲得はならなかった。その意味でも「3度目の正直」へ挑むことになる。
将棋は振り駒の結果、糸谷が先手になり戦型は相雁木へ進んだ。羽生が糸谷のお株を奪うかのような右王に構え、互いに1段飛車。羽生が本来は飛車の侵入を防ぐ左金を意欲的に進出させ、天王山で金銀交換。手駒にしたその銀を糸谷王の頭上へ打ち込んで飛車角桂との攻めを実現させ、そのまま押し切った。羽生は今年度成績を10勝2敗(未放映のテレビ対局は除く)とした。
