LE SSERAFIM宮脇咲良の“表記”めぐり波紋 背景にHYBE系列の「もう一人のサクラ」
元HKT48、IZ*ONE(アイズワン)で現在は韓国女性グループLE SSERAFIM(ルセラフィム)に所属する日本人メンバー、宮脇咲良(みやわき・さくら)の呼称を巡り、一部のファンの間で警戒感が強まっている。
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事の発端は、韓国の公共放送局であるKBSのYouTubeチャンネル「KBS Kpop」であった。同チャンネルで投稿された宮脇咲良のファンカム映像において、ハッシュタグに「#MIYAWAKISAKURA」が採用されていたのだ。
動画のタイトル自体は「LE SSERAFIM SAKURA Fancam」と記されているが、概要欄やメタデータには「#BOOMPALA #MIYAWAKISAKURA #LE_SSERAFIM」といったタグが確認できる。
これまで同チャンネルでは「#サクラ」や「#SAKURA」、「#LESSERAFIM_SAKURA」というタグが用いられてきたため、今回の表記はひときわ目を引いた。

これを目にした一部のファンからは、「なぜ急にMIYAWAKI SAKURAなのか」「LE SSERAFIMで活動してから一度もミヤワキサクラ表記ではなかったのに」「公式の活動名はSAKURAではないのか」という困惑の声が上がっている。
ハッシュタグの表記が普段と異なっていたのは、単なる事務的な手違いである可能性も否定できない。現に、動画のタイトルは以前と同様に「LE SSERAFIM SAKURA Fancam」のままだからである。
当然ながら、HYBEやSOURCE MUSICが活動名を「SAKURA」から「MIYAWAKI SAKURA」へ変更するという発表を行った事実もない。現時点で判明しているのは、あくまでKBSの一部動画で「#MIYAWAKISAKURA」という表記が使われ、それに対してファンが反応を示しているという点までだ。
それにもかかわらず、なぜこれほどまでに騒動となっているのか。
背景にある「もう一人のサクラ」の存在その背景には、HYBE系列の新ガールズグループに関連する「もう一人のサクラ」の問題が横たわっている。
先日、HYBEとアメリカのゲフィン・レコードが手がける新ガールズグループ「SAINT SATINE(セイント・サティーン)」に、日本出身のメンバーであるサクラ(咲来、SAKURA)が加入した。
スカウトプロジェクト『WORLD SCOUT:THE FINAL PIECE』によって結成されたSAINT SATINEは、エミリー、レクシー、サマラ、サクラの4名で構成される。サクラは1万4000倍という激戦を勝ち抜き、最後のメンバーとして合流した。
これにより、HYBE系のガールズグループにはLE SSERAFIMの宮脇咲良とSAINT SATINEのサクラという、二人の「サクラ」が並び立つ構図となった。

以前から、この状況には一部のファンが敏感に反応していた。
「HYBE、4人組の新ガールズグループ誕生。最後のメンバーはサクラ」という報に接し、一瞬でも宮脇咲良を想起した者は少なくないはずだ。事実、HYBE、ガールズグループ、日本出身、「SAKURA」といった共通要素が揃えば、ライト層や海外のファンが混同してしまうのも無理はない。
だからこそ、今回のKBSの動画で「#MIYAWAKISAKURA」が使用されたことに対し、ファンは強く反応したのである。
「同じHYBE系から新人のSAKURAが出るから、既存のSAKURAの名前を変えようとしているのではないか」。そのような見方が広がることとなった。
SNS上では、「後からデビューするメンバーの名前を変えるべきでは」「デビュー10年以上、“SAKURA”として活動してブランドになった人なのに、今さら変えるのはおかしい」「“SAKURA”と聞けばK-POP界では宮脇咲良を思い浮かべる」といった意見が出ている。
英語圏のファンからも、「15年以上アイドル業界で“SAKURA”として活動してきたのに、まだデビューもしていない新人のために名前を変えることになるなら怒る」「K-POP界で“SAKURA”と聞けば一人しか思い浮かばない」といった反発が見られた。
K-POPにおいて、活動名は単なる呼び名以上の重みを持つ。検索、ハッシュタグ、ファンカム、チャート、SNS、過去の映像、ファン向けコンテンツ。あらゆる要素がその名前と結びついているからだ。
特に宮脇咲良の場合、その名前が背負う歴史は大きい。彼女はHKT48時代からAKB48グループ、IZ*ONE、そしてLE SSERAFIMに至るまで、長期にわたり活動を継続してきた。
日本のアイドルとして知られ、韓国のオーディション番組を経てK-POPグループのメンバーとして再デビューを果たし、今や世界的なファンベースを持つ存在となった。
名前が象徴するブランド価値とファンの心情つまり「SAKURA」という名は、彼女にとって単なる本名の一部ではなく、長年の研鑽によって築き上げられたブランドそのものなのである。
それだけに、ファンが「なぜ今さらMIYAWAKI SAKURAなのか」という疑念を抱くのも無理はない。名字を付加することで識別は容易になるものの、これまで積み上げてきた「SAKURA」という簡潔で力強い活動名がぼやけてしまうように感じられるからだ。
もちろん、同名のメンバーが存在する以上、メディアや検索結果において区別が必要な場面は存在する。K-POP界には同じ活動名で知られるアイドルが珍しくない。少女時代のユナとITZY(イッチ)のユナ、ENHYPEN(エンハイプン)のソヌとTHE BOYZ(ザ・ボーイズ)のソヌ、NCTのドヨンとTREASURE(トレジャー)のドヨンなど、同名であってもグループ名や文脈によって切り分けられてきた先例は多い。
問題は、その変化が唐突であり、かつ「同名の新人」の登場と重なるタイミングで起きたことだ。
ここで強調しておきたいのは、これが公式な改名ではないという点である。
HYBEやSOURCE MUSICが「LE SSERAFIMのSAKURAは今後、MIYAWAKI SAKURAとして活動する」という旨の発表を行ったわけではない。
KBSの一部のYouTube動画で用いられたハッシュタグが、放送局側の判断なのか、データ管理上の都合なのか、あるいは外部から提示された表記ルールなのか、単なる偶然なのかは定かではない。
しかし、公式な説明がないからこそ、ファンは不安を募らせる。KBSのような主要局のYouTubeチャンネルで突如として「#MIYAWAKISAKURA」と表記されれば、「どこかで表記ルールが変わったのではないか」と受け取る者が現れても不思議はない。とりわけ、同じHYBE系列に新たな「SAKURA」が誕生した直後であれば尚更である。

事実、一部の海外メディアでも、HYBEが新グループの準備に伴い宮脇咲良の活動名を「SAKURA」から「MIYAWAKI SAKURA」へ変更したのではないか、というオンライン上の主張を取り上げる記事が出現している。ただし、そこでもHYBEが公式に変更を認めたわけではないと補足されている。
小さなタグ一つが、これほどまでに大きな違和感を呼んでいるのだ。
それでもファンが敏感に反応したのは、「SAKURA」という名前が、宮脇咲良の長きにわたる活動と密接に結びついてきたからに他ならない。
同じHYBE系列に「もう一人のサクラ」が現れた現在、些細な表記の違いであってもファンにとっては見過ごせない事態となる。今回の騒動は、K-POPにおける名前が単なる識別記号ではなく、検索性や記憶、およびファンの愛着までを包含したブランドそのものであることを改めて示している。
(記事提供=スポーツソウル日本版)
