粘り強い戦いで、新たな「DeNA」のカラーを作り出している相川新監督(中)

写真拡大

 敗戦の中にも、相川ベイの変化はにじんでいた。DeNAは15日の巨人戦(東京ドーム)に0―2で敗れ、4位に転落した。相川亮二監督(49)は今季ここまで2度対戦して0勝2敗、防御率0・69と封じ込められていた天敵左腕・井上温大投手(25)の攻略を期し、スタメン野手8人を全て左打者でそろえる大胆なオーダーを組んだ。

 しかし、奇策は実らず、13日の中日戦(横浜)の2回から続く無得点も28イニングまで伸び、今季5度目のシャットアウト負け。試合後、指揮官は「2試合やられていたので、動いてプランを立てていったが、それを上回られた」と悔しさをにじませた。

 チームは現在、主砲の牧秀悟内野手(28)が右太ももの肉離れで戦線離脱中。先発投手の慢性的な駒不足にも悩まされている。それでも5月は6勝5敗1分けと白星が先行。多くの誤算を抱えながらも、粘り強く踏みとどまっている。伝統的に打高投低のイメージが強いDeNAだが、チーム防御率はセ・リーグ3位の3・21と平均以上の数字を残す。その背景にあるのが、今や12球団屈指と評しても差し支えない救援陣の充実ぶりだ。

 今季から守護神に返り咲いた山崎康晃投手(33=14試合登板、防御率2・03)を筆頭に、中川虎大投手(26=14試合登板、防御率0・00)、ホセ・ルイーズ投手(31=12試合登板、同0・79)、ショーン・レイノルズ投手(28=18試合登板、同2・37)と、ハマのブルペンには厚みがある。僅差の終盤を引き締めるリリーバー陣は、徐々に姿を変えつつある相川ベイの新たな象徴でもある。

 この日も、0―2の6回から登板した岩田将貴投手(27)が2イニングを2安打無失点でしのいだ。阪神を戦力外となり、昨季からDeNAに加わった左腕が流れを止めると、3番手・吉野光樹投手(27)も8回を1安打無失点。打線が沈黙した一方で、救援陣は最後まで緊張感のある展開を保った。

「これまでのような力任せ、勢い任せのチームカラーとはひと味違う」と新チームを評価する声も、球界内では増えている。最大の基盤となる守備面さえ安定すれば、長丁場のシーズンを戦い抜く算段も見えてくるはずだ。