【元大関・琴風の目】けがを治すことが最優先 けがのリスク減らすには前に出る相撲を…大関陥落の安青錦に提言
大相撲夏場所6日目の15日、左足首を痛めていた大関・安青錦が7月の名古屋場所(IGアリーナ)で関脇に転落することが決まった。師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)が今場所の全休を明言。7勝8敗だった春場所に続いて2場所連続の負け越しが確定。新大関から在位3場所での陥落は名寄岩、三重ノ海と並び昭和以降2番目の短さだが、来場所10勝以上すれば特例で大関に復帰できる。
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安青錦が22歳の若者だということを忘れてはいけない。無理をして途中出場して再びけがを負っては意味がない。明るい未来を考えたら師匠の判断は正しい。来場所も大関復帰の条件でもある10番にこだわる必要はない。驚異的な成績で大関に昇進したことを考えればけがを治すことが最優先だ。
相撲内容には注文を付けたい。けがは仕方ないが、けがを少なくする術(すべ)はある。多くの師匠が「前に出ろ」と口を酸っぱくして言うのには理由がある。けがをする場合は下がりながら左右に振ったり、首投げで逃げたり、土俵際で踏ん張ったりした時にアクシデントに見舞われる。「前に出ろ」という言葉の裏にはけがのリスクを少なくする利点がある。テープレコーダーのように同じ言葉を繰り返している訳ではない。安青錦には下がりながらの首投げを封印してほしいと願っている。
(スポーツ報知評論家)
