ADHD治療薬「コンサータ」深刻な供給不足 一部大手薬局チェーンに在庫が集中か 患者団体が厚労相に要望書を提出
ADHD(注意欠如・多動症)の治療薬「コンサータ」は、不注意や多動などの症状の改善に効果があるとされ、患者団体の発達障害当事者協会によりますと、国内で20万人以上の患者に処方されています。
ただ、患者数の増加や別の治療薬の供給停止などを背景に、去年9月ごろから供給不足が続き、薬を入手できない患者が相次いでいるということです。
こうした中、発達障害当事者協会は15日、上野厚労相に対し、供給不足の改善を求める要望書を提出しました。
団体は、「コンサータ」が不足し始めた際、一部の大手薬局チェーンが在庫を多く確保したことで、在庫に偏りが生まれている可能性があると指摘しています。
また、「コンサータ」は、過去に主成分である「メチルフェニデート」の過剰摂取により、患者が死亡する事案も起きたことから、厚生労働省が流通規制を厳格化していて、現在は薬局同士で薬を融通できない仕組みとなっていることが、供給不足をさらに深刻化させていると訴えました。
その後に行われた会見では、薬を入手が困難な患者の「仕事に支障が出て勤務継続が難しい」「授業に集中できず学業に影響が出ている」といった声が紹介され、日常生活に影響を与えているとの訴えが聞かれました。
団体側は、供給不足が続く間、登録薬局同士で薬の譲渡を可能にすることや、流通管理システムの見直しなどを求めています。
厚生労働省は、薬局間での譲渡について、法律上は禁止されていないとしたうえで、製薬会社側と協議していく考えを示したということです。
