揺るぎないスタイルを構築中の横浜FC。J1復帰に向け、着実に前進している。写真:鈴木颯太朗

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 須藤大輔監督を招聘し、攻撃的で魅力的かつ感動を与える「インプレッシブ・サッカー」を掲げる横浜FC。2026-27シーズンの“前哨戦”でもあるJ2・J3百年構想リーグでは、残り2試合の時点で地域リーグラウンドEAST-Aの5位と中位に甘んじるも、目ざすべきスタイルに関わる各スタッツでは上々のデータが見て取れる。

 Jリーグの公式サイト(5月14日時点)によると、リーグ全体で「平均ボール支配率(58.3%)」と「ゴール期待値(31.2%)」では堂々の1位。能動的に相手ゴールへ迫るサッカーを展開しているのが分かる。

 シュート総数(281本)や1試合平均シュート数(17.6本)は2位、チャンスクリエイトの総数(213回)と1試合平均(13.3%)は2位タイと、いずれも高い数値が出ている一方で、シュート決定率は10.7%で18位タイ。思うようにチャンスは作れているが、“最後の局面”に改善の余地を残す。

 須藤監督もこうしたデータを承知したうえで、現時点でのチームの仕上がり具合を「50%」と評価する。ただ「我々がやりたいことがしっかりできている」と手応えも口にし、さらなるブラッシュアップを期す。

「攻撃している時のポジションを良くすれば、おそらく相手エンドでもう一回、ボールをハントできる、しっかり守備を構築できていれば。そうするとゴール期待値ももっと上がるし、ゴール期待値に近づくようなゴール数が取れるのではないかと思っています」
 
 16節終了時の総得点では、EAST-Aの1位を確定させたベガルタ仙台と同じリーグ最多の30点。それでも順位が5位であるのは、リーグで3番目に多い27失点という守備面の課題も関係しているからだろう。

「理想とするインプレッシブ、魅了するっていうところで、攻守ともに足りない部分はある」と認める指揮官は、現状の攻撃力をより高めながら、守備力の良化にも目を光らせる。そして「自分たちを信じて、やり続けることが26-27に必要」と表情を引き締めた。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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