「売れんの?」なんて心配をよそに先代モデルはスマッシュヒット! まもなく新型が発売される「トヨタ・ハイラックス」の魅力を歴史と共に探ってみた

この記事をまとめると
■1968年に誕生したトヨタのピックアップトラックがハイラックスだ
■2017年には日本市場にも13年ぶりにハイラックスが復活した
■ハイラックスの歴代モデルを振り返る
ハイラックスがどんなクルマか振り返ろう
新型となる9代目モデルが日本でも2026年年央ごろに発売されることが明らかとなった、トヨタのピックアップトラックであるハイラックス。

先代モデルは2017年9月におよそ13年振りに日本市場に復活した形となり、当初はユーザー層が見えないという声があったものの、折からのアウトドアブームなどもあってスマッシュヒットを記録したことも記憶に新しい。今回はそんなハイラックスの歴史を振り返ってみたい。
1968年に初代モデルが登場したハイラックスは、それまでのトヨタのピックアップトラックであったブリスカとライトスタウトを統合したモデルとなっており、トヨタと提携関係にあった日野が開発と生産を担当していた。(ブリスカも当初は日野から販売されており、のちにトヨタへ移管)。

スタイルは、当時の小型トラックの主流であったボンネットトラック形状で、搭載エンジンは1.5リッターのガソリンエンジン(のちに1.6リッターへ変更)。最大積載量は1トン。のちにロングホイールベースモデルも追加されていた。
1972年には2代目へとフルモデルチェンジ。基本的な機構は初代のキャリーオーバーだが、新たに2リッターモデルを追加したほか、フロアAT(3速)も用意され、近代化が進んでいる。

続く3代目は1978年に登場。このモデルではアメリカのようにピックアップトラックをレジャーに供することを提案し、乗用車的な装備や乗り味が与えられていたのが大きな特徴。とくに上級モデルの「スーパーデラックス」では、室内空間を稼ぐために90mm長いキャブが与えられていた。

1981年10月のマイナーチェンジでは、新たにダブルキャブ仕様と4WDモデルも追加され、かなりのワイドバリエーションを誇るモデルに進化していったのだ。
4代目モデルは1983年11月に登場し、エクステリアにはブリスターフェンダーが与えられるなど、より乗用車ライクなスタイルに一新されていた。そのため旧型も「ポピュラーシリーズ」として併売されることとなる。

そして1984年5月にはこの4代目ハイラックスをベースにステーションワゴンボディを与えた「ハイラックスサーフ」が派生モデルとして登場した。
乗用車としても選ばれるようになったハイラックス
RVブームの最中である1988年9月に登場した5代目モデルは、先代で好評を集めた乗用車的なスタイルや快適な乗り心地などを踏襲しながらも、さらなる上級化を推し進めており、ダッシュボードの形状などは乗用車と遜色ないレベルまでになっていた。

また、個人ユーザーが増えたことでAT仕様を拡充したり、最上級仕様の「SSRパッケージ」などを設定し、その人気を不動のものとしていたのだ。
なお、このモデルは当時提携関係にあったフォルクスワーゲンから「タロー」として販売され、一部のモデルは実際にフォルクスワーゲンの工場で生産されていた。
1997年9月に登場した6代目では、先代で人気を博したパーソナルユース向けのモデルと、商用モデルを明確にわけ、一般ユーザー向けのモデルは「スポーツピックアップ」として性能だけではなく、静粛性などにも力を入れたものとなっていた。

ただ当時はすでにミニバンやSUVに人気が移っており、商用トラックもキャブオーバータイプが主流となっていたこともあって、日本でのハイラックスの販売はこの代をもって一旦終了となった。
ただ、日本国外ではハイラックスの生産は続けられ2004年8月に7代目が登場。アメリカ市場は1995年からハイラックスに変わってタコマが販売されていたため、それ以外の国、主に新興国をメイン市場として販売され、生産もタイを中心にアルゼンチンや南アフリカなど海外で行われている。

そして2015年5月には8代目ハイラックスが登場。当初は7代目と同じくタイを中心とした海外がメイン市場となっていたが、2017年9月に日本仕様を発表。
日本仕様に選ばれたのは、数あるバリエーションのなかからダブルキャブのディーゼル4WDモデルという上級仕様で、2021年10月には「GR SPORT」も追加された。

比較的高額でありながらも、スマッシュヒットモデルとなった8代目ハイラックス。果たしてまもなく登場が予定されている9代目も継続した人気を獲得できるだろうか。
