【秋山拓巳BAと対談(下)】阪神・高橋遥人 ヒーローインタビューは「言葉選び過ぎなんですかね」
阪神・高橋遥人投手(30)と、球団OBの秋山拓巳ベースボールアンバサダー(BA、35)が、4日に放送されたカンテレ「newsランナー」のスポーツコーナー「ランスポ」で対談した。大好きなコーラを断って肉体改造に成功した左腕へ、秋山BAはリーグ連覇の祝勝会で「コーラを用意する」と約束。今季初登板初完封した3月28日巨人戦で「9回」に臨んだ心境や、リハビリ中の苦悩、ヒーローインタビューを乗り切る方法など、軽妙なトークセッションを展開した。上・中・下の3本立てで紹介する。
◇ ◇ ◇
秋山 ずっと前向いてやってたと思うけど、今振り返ると、ケガの時期っていうのは遥人にとってはどういう時期だった?
高橋 長過ぎて…その時々で気持ちは違うんですけど。やっぱり一番きつい時は、もう何もしたくないっていう感情でどういうモチベーションで練習を頑張ればいいのかなって。頑張れない自分も嫌だし、けど頑張ろうって思える自分もいる。けど、できない。自分が本当にやりたくないって言ってるみたいな。その現状を打破して、頑張れた時は成長してたのかなって振り返ると思いますね。
秋山 俺らもそういう遥人の姿を見て感じてた。なぜ乗り越えて頑張れたの?
高橋 みんなに声かけてもらうのもそうだし、チームメートも秋山さんもそうですけど、先輩もみんな気を使ってくれた。ファンの人に応援してもらうのも頑張れる理由だった。あとは、故障者の中でも、あいつが頑張ってるから俺も頑張んなきゃ、みたいなこととかもありました。みんなで切磋琢磨(せっさたくま)できたらなって。
秋山 確かにね。遥人のおかげでケガ人の結束力が高まった。普段は、どちらかというとネガティブやん。けど、やっぱり会話したらめちゃくちゃ負けず嫌いよな。
高橋 負けず嫌いっすね。
秋山 何に対して負けず嫌い?
高橋 単純に自分ができないことを誰かができるっていうのに対して、悔しさを覚える。ケガしてる時だったらトレーニングもそうだし、重い物を持つのを負けてるとこも。余裕で歯が立たないんですけど、ちょっとでも近づこうとか。あとは、それさえもできない時はやっぱランニングで、なんで俺はあいつより足が遅いんやろうとか思っちゃいます。
秋山 ランニングに関しては俺を超えていったもんな。
高橋 まあ、秋山さんはあんま速くなかったんで(笑い)。自分では、負けず嫌いをあんま自覚してなかったですけど、みんなに言われる。だから、やっぱ負けず嫌いなんかなって。
秋山 うん、それは凄く思う。話変わるけど、試合は何のピンチもなく完封までいってるんだけど、ヒーローインタビューではノーアウト満塁ぐらいやん?なんで?
高橋 最近はしゃべれてるっすけどね。しゃべれてないですか?
秋山 なんかオロオロしてる。
高橋 言葉選び過ぎなんですかね。全然、選べてないんですけど。
秋山 俺からのアドバイス。試合前もいっぱい準備するやん?投げてて、今日俺ヒーローインタビューかもなって思ったら、こういうシーンを聞かれるだろうなと思うやろ?じゃあ、こういうことを答えようっていう準備はしてる?
高橋 一切してないです。
秋山 それやってみて。そしたら、もっとアドリブでいい答えができる。
高橋 分かりました。まずヒロインに立てるように頑張ります。
秋山 いやいや、もう次の登板も完封して!楽しみにしてる。やっぱり人を引きつけるピッチングを見せることも大事だけど、ヒーローインタビューで人を引きつけることも大事だと思うから。
高橋 全然しゃべれない…。
秋山 だから、そこも頑張ろう。
高橋 もう大人なんで頑張ります。
(終わり)
【高橋の経過】
★21年 10月21日中日戦の9回投球練習中に左肘の違和感で降板。11月に左肘のクリーニング手術を受けた。
★22年 春季キャンプ後からクリーニング手術を受けた左肘に違和感。4月に「左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)」を受ける。
★23年 春季キャンプではブルペン投球を行うも、今度は左肩に異常を発症。ノースロー調整を経て6月に「左尺骨短縮術」と「左肩関節鏡視下クリーニング術」を受けた。オフに育成選手で再契約。
★24年 8月11日広島戦で1009日ぶりに1軍登板し、5回無失点で勝利投手。シーズン5試合で4勝1敗。11月に「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を受けた。
★25年 6月18日ウエスタン・リーグの広島戦で実戦復帰。7月15日の中日戦で1軍登板し、シーズン8試合で3勝1敗。
