ルーマニアのイリエ・ボロジャン首相(5日)=AP

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 【ローマ=倉茂由美子】ルーマニアの議会は5日、親欧州連合(EU)で中道右派・国民自由党のイリエ・ボロジャン首相率いる内閣に対する不信任案を賛成多数で可決した。

 緊縮財政策に反発が強まったためで、新内閣発足に向けた協議は難航するとみられる。

 同国の国営通信などによると、連立与党だった社会民主党が4月、財政赤字削減のための増税などが支持者離れを招いているとして政権から離脱。極右野党「ルーマニア人統一同盟」などと共同で不信任案を提出した。可決を受け、ボロジャン氏は「(緊縮策は)再建と将来の繁栄に必要な代償だった」とSNSに投稿し、新内閣発足まで続投する意向を表明した。

 首相指名権をもつニクショル・ダン大統領は、親EU政権の継続を目指し、中道政党との協議を進める方針だ。