「ここに来たら人は笑ってる」 復興へ歩む石川・能登 GWおすすめスポット

ゴールデンウィークが始まりました。「家族で行ける能登のおすすめスポット」をご紹介します。自然豊かな能登の施設に加え、この時期ならではの風物詩も帰ってきました。
まずは、海の世界へようこそ! のとじま水族館です。
迫力満点のイルカショーや、可愛いペンギンを間近で見られます。
訪れた親子「かわいかった」「ふれあいの所もありますし、こうやって近くで見られるので、この子も楽しみにいつも来てます」「楽しかった」「私の小さい時からずっと来てる所なんで、大好きな所なんでおじいちゃんおばあちゃんと一緒に来た」
5月5日の子供の日には中学生以下の入場料が無料になることもあり、ゴールデンウィークは県内でも屈指の人気スポットです。
のとじま水族館では地震でジンベエザメ2頭を含む約4000匹を失いました。
展示を再開しながら水槽の修繕などを行ってきて、4月25日に全ての改修工事が完了。
深海魚のコーナーは、全面リニューアルしました。
のとじま水族館・柳和也企画係長「水槽が全てリニューアルされて綺麗になりましたので、ガラスも綺麗になってとっても見やすくなってます。もう1つは、こちらの解説盤がモニターになりまして、前は生き物の名前だけだったがちょっとした生き物の情報とかも皆さんにお伝えできるようになりました」
その他にも、水漏れが発生していた屋外トンネル水槽を修繕するなど、以前よりも海の生き物たちを見やすく鑑賞できるようになっています。
震災後、以前の6割まで落ちた集客の回復を目指し、水族館では、2025年10月からSNSでの拡散効果を狙ったスポットを新設しました。
のとじま水族館・柳和也企画係長「季節によっていろいろテーマを変えてるんですけども、今は桜をモチーフにしてフォトスポットを準備した」
巨大回遊水槽を利用したフォトスポットは、若手女性職員の意見を参考にしながら季節ごとにSNS映えするさまざまな演出がされています。
今の時期のテーマは、「音楽」です。
来園者「このキラキラした感じとか、魚がいっぱいいて可愛いですね」「みんなで写真撮りたいので、嬉しいなって思います」
のとじま水族館・柳和也企画係長「遊びに来ても本当に大丈夫ですので、水族館だけじゃなくて、まだ他に行ける所もありますから、水族館遊びに来て、また他の所も遊びに来ていただいて、本当に能登に足を運んでいただきたいなと思います」
続いては、手作り遊具と自然の中で楽しもう!ケロンの小さな村です。
能登町の珠洲道路沿いにある「ケロンの小さな村」は、四季折々の花々が咲き誇り、山や川など自然と触れ合えるのが魅力です。
このケロンの小さな村も手作りの設備の数々が被災しました。
ケロンの小さな村・上乗秀雄さん「ケロンの入り口に水車小屋があるんですけど、あれが土台が壊れて傾いてしまってね、自分たちが思いを込めて作った水車が壊れた。まずそこでショックを受けた」
その他にもテラスやパン作り用の石窯などが壊れる被害に見舞われましたが、クラウドファンディングやボランティアの助けを借りながら着実に復興への歩みを進めています。
再開している体験で子供たちに大人気なのが、ピザ作り体験です。
体験した子供からは「ピーマンがお花みたい」などの声が上がり、親子で楽しくピザ作りを体験できます。
被災を免れたピザ用の石窯でこんがりと焼けたアツアツのピザはテラスなど好きな所で食べられます。
自分たちで作ったピザを食べた後には、廃材を使った手作り遊具で遊べます。
敷地内の山にはまだ亀裂なども残っていますが、村内はおおむね元通りとなり、子供たちも元気いっぱい遊ぶことができます。
訪れた人「自然が豊かで、のんびり子供も楽しめたと思います。家にいるのと全然違う感じで、本当にのびのびと発散できたかなと思います」
上乗さんも能登の自然の中で遊べる空間を子供たちに楽しんでもらいたいと話します。
ケロンの小さな村・上乗秀雄さん「やっぱり自然の中で、ここ川があって山があって田んぼがあって、畑があってね、我々手作りの遊具もあってという、ここでのびのびと自分の好きな場所、好きなことを見つけてほしいと思っとるんよ。ゴールデンウィークぜひ能登で、ケロンで自然を楽しみながらピザを食べていただければありがたい」
最後は、大谷川に復活! 大谷鯉のぼりミニフェスティバルです。
地震と豪雨による2度の災害で甚大な被害を受けた珠洲市大谷地区。
去年は大谷川に鯉のぼりをかけることができませんでしたが、今年は、住民たちも心待ちにしていた風景が帰ってきます。
広場では、実行委員から「楽しく遊んでもらえるような場所をみんなで作っていけたらと思います。じゃあ、みんなで楽しくやりましょう!」という掛け声が響くと、一斉に鯉のぼりを手にします。
作業に当たっていたのは、地元住民と全国から集まったボランティアたち。
約200匹の鯉のぼりをロープに付けていきます。
作業すること約1時間。
珠洲の海をバックに鯉のぼりが気持ちよさそうに泳ぎます。
作業を手伝ったかほく市の小学生「綺麗で、なんか素敵。(Qどんな鯉のぼりが一番好きですか?)金色の鯉のぼり」
一歩の会メンバー「ほぼ諦めてね、あの川の状態を見て、『うわー』と思っとったけど、この移住者の方のね、若い方がやりたいということで、じゃあ、我々はもう歳だからもう無理だからね、体力の限界だから協力はしましょうということで、若い方が中心になって、こうやってやってるんですけどね、いやー嬉しいですね」
今年は大谷川の一部にも鯉のぼりをかけられることになり、3年ぶりの風景がよみがえります。
大谷川にはためく約50匹の鯉のぼり。
作業に当たったボランティア「土石流のあの現場がここまできたってのがなんかすごく良いですね。もう、わーって埋まってたもんね」
2024年に引き続き、会場では初開催当時の写真などを使用したスライドショーを見られるブースが設けられます。
写真家・橋本貴雄さん「震災とかもあって、おじいちゃんの顔とか見たことないというお孫さんとかもいたりして、初めて顔を確認できたみたいなこともあったりして、そういうのも嬉しかったですよね」
大谷鯉のぼりミニフェスティバル実行委員会・坂口彩夏さん「帰ってこられる方とかもいると思うし、初めて能登に来た方いらっしゃると思うので、ちょっとホッとできるような場所が良いなと思ってますね。いろんな道を入って、まだ災害の跡があるところもあるんですけど、ここに来たら人は笑ってるし、ちょっと前向きになれるような一日になれば良いなと思ってます」
谷鯉のぼりミニフェスティバルは5月4日に大谷小中学校西側広場で行われます。
当日は、ステージイベントや子供たちの遊び場があるほか、昔の大谷地区のジオラマを作成するワークショップなども開かれます。
鯉のぼりは強風の日を除き5月10日まで掲げられているということです。
参加者「大谷ミニ鯉のぼりフェスティバル、みんないらっし〜」
