女性のための「防災ポーチ」の中身は?元海保ママが選んだ外出先での「もしも」に備える8つの便利アイテム
海上保安官の経験を生かして暮らしに役立つ情報を発信する川崎みささんは、2018年の西日本豪雨の際、備えをせずに自宅で被災。その反省から防災士の資格を取得。2児のママでもある川崎さんに、「防災ポーチ」の必要性と作り方を教えてもらった。
文・写真=川崎みさ
「災害はいつどこで起こるか分からない」。海上保安官として働いていた頃から聞き続けてきた言葉ですが、その意味を深く理解したのは、2018年の西日本豪雨で自分が被災したときでした。
かさばらないから女性にお勧め
「防災ポーチ」とは、絆創膏や個包装のお菓子など、外出先で「もしも」が起きたときに役立つアイテムをまとめた小さな防災セットのこと。
災害時に自宅や避難所へ向かうまでの数時間を安心して過ごすための備えであり、普段の外出先でのちょっとした困りごとにも対応できる便利グッズです。
私は、今でも毎日数キロのウォーキングや、週に1度のプール通いで体力・筋力の維持を心がけていますが、海上保安官時代の経験から、どんなに鍛えていても「身軽な人ほど速く安全に避難できる確率が上がる」と、考えています。
災害への備えには、防災リュックや防災ボトルもありますが、女性が毎日持ち歩くには、かさ張るので少しハードルが高いですよね。
その点、「防災ポーチ」は軽くてコンパクト。小さめのバッグにも入れやすく、気軽に持ち歩けるのが魅力です。
女性のための「防災ポーチ」の中身は?
私が、毎日持ち歩いている「防災ポーチ」の中身をご紹介します。
■防災ポーチの中身
(1)笛
→助けを呼ぶために使う
(2)小型ライト
→夜間や停電時に便利
(3)尿ケアパッド
→非常用トイレとして使う
(4)生理用品
→急な生理や出血等の応急手当のため
(5)ゴミ袋2枚
→汚物やゴミをまとめる
(6)個包装のお菓子
→空腹時のための非常食
(7)絆創膏
→ケガの応急処置に使う
(8)清浄綿
→汚れの拭き取りに使う
災害時に、救助する側は「要救助者を早く発見すること」に全力を注いでいます。災害の状況によっては、要救助者が助けを求めているのに「声」が届かないこともあるため、生存や救出の可能性を高めるために「笛」を入れました。
作る時の3つのポイント
(1)「軽くてコンパクト」が大事
私が持ち歩いている「防災ポーチ」は、8つのアイテムが入って92グラム。石けん1コ分ほどの重さで、ハガキサイズの大きさです。
「防災ポーチ」は、普段から持ち歩かないと意味がないので、持ち歩きやすいように「軽くてコンパクト」にまとめています。
(2)中身は家にあるモノでOK
中に入れるモノを選ぶときのポイントは、今まで外出先でのちょっとした困りごとの際に「家から持ってくれば良かった…」「たまたま持っていて助かった!」と思ったことがあるモノを入れることです。
海上保安官時代の緊急出港の際に、買い足すのを忘れていて生理用のナプキンが足りないかもと不安になった経験から防災ポーチに生理用のナプキンを入れています(当たり前ですが、まわりは男性海上保安官ばかりなので、生理用品は借りられない!)。
また、普段から財布を持ち歩いているので、「防災ポーチ」の中に現金は入れていませんが、電子マネー派の方は、少し現金を入れておくと、より安心です。
(3)お金と時間をかけない
私が、防災ポーチに入れるために新しく購入したのは「笛」のみ。あとは、家にあるモノの中から「外出先であったら便利かも」と、思ったモノをポーチにまとめました。
準備時間(笛の購入時間を除く)は、約5分。たった5分の手間で、安心・安全を持ち歩けるのは嬉しいですよね。
また、防災ポーチに使う「ポーチ」も、家に余っている巾着やポーチでOK。「ただ持っているだけ」になっていたモノを再活用できるうえに、お金をかけずに簡単に防災力を上げることができます。
「防災」を日常の延長に
私は、自分が被災して初めて誰でも被災者になる可能性があると実感しました。いつどこで災害が起こるか誰にも分かりませんが、いざというとき「備え」があれば防災力は確実に上がります。しかも、「防災ポーチ」は災害時だけでなく、外出中のちょっとした困りごとにも便利!あなたも今日から「小さな備え」を始めてみませんか。
川崎みさ(かわさき・みさ)
1985年生まれ、広島県在住。元海上保安官で2児のママ。船舶料理士、整理収納アドバイザー1級、防災士、ひろしま防災Jプログラムトレーナー。
