安全装置“無効化”が原因か エスカレーターに挟まれ5歳男児死亡 小樽・朝里川温泉スキー場
2025年12月、北海道小樽市のスキー場で当時5歳の男の子がエスカレーターに挟まれて死亡した事故について、第三者委員会が調査報告書を公表して、現場責任者が安全装置を無効化したことが事故の原因である可能性が高いと指摘しました。
(第三者委員会 川村明伸委員長)「安全装置が機能していれば事故が起きなかっただろうとして、直接的な原因と考えております」
小樽市の朝里川温泉スキー場で、当時5歳の男の子がエスカレーターで転倒して右腕を挟まれるなどして死亡しました。
(山岡記者)「本来はエスカレーター終点にあるフタが3~4センチほど開けば停止するはずでしたが、当日は停止しませんでした」
事故があったエスカレーターには、異物が挟まると非常停止する安全装置がありましたが、事故では作動せず、監視員も配置されていませんでした。
事故翌日の取材に対し、スキー場の運営会社はこう主張していました。
(朝里川温泉スキー場 玉川謙介総支配人)「毎日、従業員が電源を入れる際に安全装置の確認をしている。同じように同じルーティンでやっていると聞いている」
しかし第三者委員会は、現場責任者のある行動が事故を引き起こした可能性があると指摘しました。
(第三者委員会 川村明伸委員長)「複数ある安全装置の1つについては無効化されていた。ほかの2つについても無効化された可能性が高いと考えております」
報告書によりますと、現場責任者が事故当日、4つある安全装置のうち1つを無効化、ほかの2つも作動しなかったため、無効化されていた可能性が高いということです。
装置に雪がつくとセンサーが反応して頻繁に停止したため、無効化させていたといいます。
これを受け、スキー場の運営会社はー
(運営会社)「今後は提言に基づいた安全確保対策を速やかに実行し、二度と同様の事故を起こさないよう全力を尽くしてまいります」
また、事故発生後から警察の捜査が始まる前までに、無効化されていた設定を元の状態に戻した可能性を指摘する証言が存在するということです。
報告書によって明らかになった安全管理体制のずさんさ。
警察は業務上過失致死の疑いで捜査を続けています。
