「犬がほえてくれたからクマが逃げた」散歩中の女性がクマに襲われ大けが 富山市北部の住宅街 緊急銃猟でクマ1頭を駆除
昨夜、富山市の海に近い地域の住宅街で犬の散歩をしていた女性がクマに襲われ、大けがをしました。県内でのクマによる人身被害はことし初めてです。富山市の藤井市長はきょう緊急銃猟の許可を出し、体重100キロを超えるクマ1頭が午後1時前に駆除されました。
上野キャスター
「クマはこのあたりの茂みに潜んでいたところを発見されました。その後、逃げてこの辺りで駆除されたとみられています」
富山市の北部地域に立て続けに鳴り響いた発砲音。その数は12発です。
藤井市長が午前11時51分にクマの緊急銃猟を許可し、午後1時前、クマは駆除されました。
富山市森林政策課 山口拓志課長
「大きさ150センチ、高さ75センチ、オスです。推定7歳、体重は推定ですけど110キロ。成獣ですね」
富山市や警察によりますと、きのう午後7時半すぎ、富山市森で犬の散歩をしていた45歳の女性がクマに顔や頭、首などをひっかかれ、大けがをしました。
女性は近くの家の人に「救急車を呼んでほしい」と助けを求め、この家の人が通報しました。
女性は病院に搬送され、命に別条はないということです。また「クマは用水路から出てきた」と話しているということです。
女性の夫
「こっちの頭と、ここ、左。今ICUに入っている。手術が終わった後、ちょっとだけ話できた。目は大丈夫、傷も深くないって言っていたから。でもやっぱり引っかかれているから。(犬が)ほえてくれたから逃げた、とは言っていた」
県内でのクマによる人身被害は、ことし初めてです。女性が襲われたのは、岩瀬スポーツ公園に近い住宅街です。現場に近い萩浦小学校など6つの学校は、きょうの登校について保護者に児童、生徒との同行を依頼しました。また、グラウンドでの活動や校外学習は中止しました。
記者
「子どもたちは?」
児童の保護者
「おびえていましたね、怖い怖いと言ってましたね。けがされた方もおられるんで、だいぶ家からも近かったものですから、怖いなと思いました」
このほか市は、周辺の福祉施設に対し、自動ドアを手動に切り替えることや住民に不要不急の外出を控えるよう呼びかけました。
けさから警察や市の職員、猟友会が現地のパトロールやヘリコプターによる上空からの捜索を行った結果、女性が襲われた現場からおよそ200メートル離れたやぶの中から、県警ヘリのサーモグラフィーでクマとみられる熱源を発見しました。その後、緊急銃猟の許可を受け、午後0時55分にクマを確認し、駆除を開始しました。
発砲音「パンパン」
吉本記者
「発砲音です。12時54分に発砲音1発が聞こえました。あ、2発目です」
発砲音「パンパン」
「3分ほどで10発の発砲音のような音が聞こえています」
富山市森林政策課 山口拓志課長
「今回の場所がやぶの中を(クマが)横を走ったとうかがっていますので、なかなか発射の本数が増えてしまったのかな」
富山市猟友会 中川稔会長
「(クマは)草の中でじっとしていたんですよ。ハンターが声を出して追い出したわけですよ。そのときも出なくて、後ろから歩いてきた人が来た時に(クマが)走り出した」
近所の人
「よかったです。みんな安心して、連休前ですしね、どこも行けないかと…」
クマの駆除を受け、近隣の小中学校は下校を通常に戻し、部活動も一部再開しました。
