Surfaceシリーズがこっそり値上げ。Microsoftはメモリ不足でMacBook Neoに太刀打ちできず
大規模AIデータセンター建設を進めているMicrosoftがメモリ不足にあえぐのって、なんとも皮肉なことですよね…。
メモリ危機はとどまるところを知りません。今度はWindows 11の中核であるMicrosoft(マイクロソフト)を直撃しました。
同社は、米国市場において事実上すべての主力Surface PCの価格をひっそり100ドルから500ドル値上げしたそうです。Microsoftの高品質PCが、Appleのお手頃なMacBook Neoに対抗するという期待は、メモリ価格の高騰によって完全に打ち砕かれちゃうかもしれません。
MicrosoftがSurfaceシリーズをステルス値上げ
去る4月13日に、Windows CentralがMicrosoftのSurface全ラインアップにまたがる値上げをいち早く報じました。
これには、2025年に800ドル(約12万7000円)で発売されたSurface Pro(12インチ。キーボードは別売)も含まれ、現在の価格は1,050ドル(16万6000円)になっています。
2024年に1,000ドル(15万9000円)で発売されたSurface Pro(13インチ。旧世代のSnapdragon X Plusチップを搭載した2-in-1のハイブリッド型タブレット兼ノートPC)は、1,500ドル(23万8000円)になっています。こちらもスリムペン付きキーボードは別途購入する必要があります。1,000ドルからの500ドル値上げはエグいですって…。
MicrosoftはWindows Centralに対し、今回の値上げは「最近のメモリおよび部品のコスト上昇によるもの」と説明しました。Microsoftのハードウェア事業にとって不安定なタイミングなので、販売台数の落ち込みにつながると思われます。
同社のXboxは、価格引き上げ後に販売不振に陥っています。同社が1月に公表した決算報告では、Xboxを含むPC事業(Xbox、Surface、Windowsソフトウェアを含む)が前年比で3%減となり、その要因のひとつがXboxだったことが明らかになりました。
すべてのSurface PCに手が届きにくくなった現状だと、状況はさらに悪くなりそうな気配しかありませんね…。
今回の価格改定はすべて米国向けのMicrosoft Storeで確認できます。Surface Laptop 13.8インチ(Snapdragon X Plusチップ、16GBのRAM、512GBのSSD)と、Surface Laptop 15インチ(Snapdragon X Eliteチップ、16GBのRAM、256GBのSSD)も、それぞれ1,500ドル(23万8000円)と1,600ドル(25万4000円)に値上がりしています。
なお現時点では、日本のMicrosoft StoreではSurface Pro 12インチにペン付きキーボード、充電器がついたセットが16万9800円で販売中ですし、Surface Pro(13インチ)は税込15万4800円から。そのほかにもSurface Laptop 13.8インチが17万7550円から(ただし同15インチだと25万5330円から)と、米国とはやや違った状況とはなっているようですが、今後どうなるのかはわかりません。
次世代Surface PCはどうなっちゃうの?
ところで、これらのPCは、最新のIntel Panther LakeおよびQualcomm Snapdragon X2の登場によって、スペック的にすでに時代遅れなのだとか。
Snapdragon X Eliteチップ、16GBのRAM、1TBのSSDを搭載したSurface Laptop(15インチ)は、米国だと1,749.99ドル(27万8000円)で販売中ですが、これよりもはるかに高性能で、Snapdragon X2 Elite Extremeチップ、48GBのRAMと1TBのSSDを搭載したAsus Zenbook A16は、1,700ドル(27万円)で購入可能。
Windows CentralのZac Bowden氏らのうわさによると、Microsoftは今春の新型Surface PC発売に向けて準備を進めている可能性があるとのこと。
今回の新しい価格設定は、IntelやQualcommのプロセッサーを搭載した新型ノートPCや、コンバーチブルPCへの期待値を決定づける要因になるかもしれないですね。
AIデータセンター建設ラッシュによる高性能メモリの需要急増が招いたメモリ不足は、ノートPC市場をはじめとする幅広い分野で価格高騰を招き、回りまわってPCとMacの力関係にまで変化が生じています。
Microsoftは、MacBook Neoと同じ価格帯で競合できる製品を販売できない状況に追い込まれています。Appleが業界を引っ張って、低価格コンピュータを再編しようと考えたとしても、メモリ価格の高騰がすべてぶち壊しちゃうんでしょうね…。
まったく出口が見えないですね、これ。買い控えしか待ってない気がします。

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