イメージ画像

写真拡大

8日、自転車で走行中の男性が警察に服をつかまれ転倒、けがをしたとして、大阪府を提訴した。SNSなどには警察の対応や男性に対してさまざまなコメントが寄せられ話題となっている。

事件が起きたのは、2024年5月。自転車で走行中の男性の横を府警のパトカーが通り抜け、前方で停止した。パトカーから降りた警察官が男性へ向けて大きく手を振ったところ、通行止めであると思った男性は、左折し別の道へと進んだ。しばらくすると突然後ろからシャツの右脇腹付近をつかまれ、男性はバランスを崩して転倒。救急搬送され、全治10日間の打撲と診断された。事件後、警察は男性に「職務質問をしようとしていた」と説明。

府警は男性に謝罪し、治療費などとして11万円超を支払うと申し出たという。男性には現在も痛みやしびれが残っており、大阪府に約640万円の賠償を求め、大阪地裁に提訴した。SNSなどには「警察の責任はあるかも」「逃げなきゃいいだけ」など、警察や男性に対しさまざまなコメントが寄せられている。

警察の職務質問が問題となった事例は過去にもある。2010年、東京・秋葉原を歩いていた男性が警察官から職務質問を受けた。所持品検査で刃物が見つかり、軽犯罪法違反容疑で書類送検された。2013年に男性は、違法な職務質問で精神的苦痛を受けたとして東京都などを提訴。東京地裁は、「男性が異常な行動をしていたとはいえない」として、職務質問と所持品検査を違法と判断した。

2019年には、釧路地裁が職務質問後の所持品検査で大麻が発見された男性に対し、無罪判決を言い渡している。男性は職務質問から逃げようとした際にバッグを引っ張られ転倒。さらに警察官にヘッドロックで押さえ込まれた。釧路地裁は、警察官の行為に重大な違法があったとして、大麻の証拠能力を否定した。

2024年には、大分県中津市の路上で、職務質問中の警察官を30代男性が平手打ち。男性は公務執行妨害の罪に問われたが、大分地裁は無罪判決を言い渡した。事件当時男性は交際相手の女性やほかの男性らと口論になっていた。男性は酒に酔っており、逃げようとした際に転倒。その後男性はあぐらをかいた状態だったが、巡査部長は右手首をつかみ続けていた。大分地裁は、「右手首をつかむ必要性や緊急性が低く職務の執行として適法でない」と判断した。

男性の代理人弁護士は、8日の記者会見で「警察の限度を超えている」「職務質問は任意」などとコメント。府警は、訴状が届いていないとして「回答は差し控えます」としている。