Image: Raymond Wong - Gizmodo US

2025年12月4日の記事を編集して再掲載しています。

ごめんねBOSE。

これまでオープン型のワイヤレスイヤホンをいくつか使ってきましたが、一番のお気に入りはBOSE(ボーズ)Ultra Open Earbudsでした。賛否あれど、個人的にはBOSEのクリップ式デザインは大好きです。使い心地も快適だし、見た目もなかなか良いと思っています。

スピーカーを耳の後ろに当て、イヤーカフ型のようにプラスチックの縁で耳を挟んで使用します。音質は素晴らしく満足度の高い製品ですが、ただ1つ問題があります。それはかなり高価なことです。発売から2年近く経った今でも、Ultra Open Earbudsは300ドル(日本では3万9600円)もします。

一方、Soundpeatsのワイヤレスイヤホン「Clip1」の価格は、70ドル(日本では9,980円)とUltra Open Earbudsの半額以下で購入できます。その分、音質や機能面で劣る箇所があるのでは?と眉をひそめたくなりますが、実際にClip 1を使ってみたところ、Soundpeatsが音質に関してほぼ妥協してないことがわかりました。

バランスのいい音質

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まずはジャズを聴いてみました。スマートフォンの音量を75%以上に上げても、低音域が豊かで歪みはほとんどありません。ギターの音色はまるで目の前で演奏されているように自然で繊細な響きでした。弦のかすかなバズ音や、録音時の柔らかなノイズまでも聴こえました。

他のジャンルでも同様に素晴らしい結果が得られました。楽器やプロダクションの要素が豊富なロックソングをいくつか聴いてみましたが、Clip1の優れた音質が確認できました。ボーカルはミックスから際立っていましたが、目立ちすぎず、低音域もしっかりと存在していましたが、圧倒的ではありませんでした。

同様にエレクトロニックミュージックでも、Clip1は素晴らしいサウンドを提供し続けました。Todd Terjeの「Delorean Dynamite」を聴いてみると、力強いアルペジオシンセは完璧にザラザラと響き、シェイカーなどのリバーブのかかったパーカッションは、雰囲気がありながらもバランス良く聴こえました。

Clip1の内部には12mmのドライバーが搭載されており、デュアルマグネットでバックアップされています。Soundpeatsによると、この2つのマグネットの使用は歪みを低減し、より正確で均一なサウンドを実現することを目的としています。これが非常に効果的で、これまでSONY(ソニー)、Nothing(ナッシング)、BOSEなどのオープン型ワイヤレスイヤホンをかなり使ってきましたが、Clip1はそれらと比べてもダントツで音質が良かったです。

つけ心地も快適

オープン型のワイヤレスイヤホンは設計上、大音量で音楽を聴くような状況では、チップやアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を備えた従来型のワイヤレスイヤホンが適しています。自分の音をしっかり聴き取りつつ、周囲の音もしっかり聞き取れる、ちょうど良いバランスを見つける必要がありますが、筆者の個人的な意見としては、Soundpeatsはそのバランスをうまく取っていると思います。

地下鉄に乗りながらClip 1を使ってみたところ、ポッドキャストの音声も環境音にかき消されることなくしっかり聴こえました。また、Clip1を装着している間、同僚の声は聴こえ、オフィスの人とのやり取りも問題なく行なえましたが、私が聴いている音楽は相手に聴こえませんでした。

周囲の音がよく聴こえるようになること以外に、オープン型のワイヤレスイヤホンを購入する理由としては、インイヤー型よりも快適であるという点が挙げられます。

BOSE Ultra Open EarbudsもSoundpeatsのClip1も似たようなデザインですが、両者には知っておくべき微妙な違いがあります。前述の通り、Ultra Open Earbudsは耳の中に挿入するプラスチック製のノブがあり、装着すると丸い小さなドラム型のスピーカーは耳の後ろにセットされます。この間接的な音の伝達方法により、しっかりとしたバランスの取れたサウンドが実現されています。

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Clip1も同じように、クリップのように耳を挟みますが、スピーカーは外耳に収まり、バッテリーとマグネットは耳の後ろに位置します。 このデザインの音質の良さについてはすでに述べましたが、着用の快適さにも満足しています。

Clip1はUltra Open Earbudsと同様に長時間の装着に適しており、頑丈で快適です。 ANC付きのワイヤレスイヤホンのようにシリコン製のチップを耳の中に押し込む感覚が嫌いな人にとっては、Clip1のつけ心地は楽に感じるでしょう。 また、Soundpeatsの重さは片耳5gに抑えることができました。BOSE Ultra Open Earbudsは6.3gあります。

ハンズフリー操作も可

Clip1にはハンズフリー操作が可能なタッチ入力も搭載されており、左右のイヤホンの耳の後ろの部分をダブルタップ、トリプルタップすることで、それぞれ再生・一時停止、曲送りができます。耳の後ろをタップするのは最初は少し違和感がありますが、慣れてしまえば問題なく使えます。

デザインについていえば、Clip1の見た目に特に不満はないのですが、BOSEの方が個人的には好みです。充電ケースも悪くないのですが、BOSEのほぼマットなプラスチックとは対照的に、光沢のある滑らかなプラスチックを使用しているため、やや安っぽい印象でした。とはいえ、総合的に考えると、これは非常に小さな不満です。

バッテリーはフル充電で8時間

オープン型ワイヤレスイヤホンは、他のワイヤレスイヤホンのようなノイズキャンセリングのメリットはないかもしれませんが、ANCが搭載されていないことで、バッテリー寿命には大きなメリットがあります。Soundpeatsによると、Clip1は音量60%で再生した場合、1回の充電で8時間連続使用できるとのことです。これは筆者が実際に使ってみた感覚ともほぼ一致しています。

ワイヤレスイヤホンの基準からすると、8時間という時間はそれほど印象的ではありませんが、1回の充電で約7.5時間しか持たないBOSE Ultra Open Earbudsと比べると、明らかに優れています。

ちなみに、筆者が今年テストしたワイヤレスイヤホンの中には、Technics(テクニクス)EAH-AZ100のように、 ANCをオンにした状態で1回の充電で10時間も使えるものもあります。とはいえ、これらのワイヤレスイヤホンは300ドルクラスであるのに対し、Clip1は70ドルなので、この比較は少し不公平かもしれません。

EQ設定やホワイトノイズ収録も

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機能面では、Soundpeatsアプリには活用できる機能が数多くあります。例えば、「映画モード」と「音楽モード」でドルビーオーディオをオンにする機能があり、「没入型3Dサウンド」を設定することもできます。両方を試してみましたが、映画モードはなくてもよかったのですが、音楽モードの音質はかなり良好です。

またSoundpeatsアプリには、ロックやエレクトロニックなどのジャンル向けのプリセ​​ットEQ、高域を強調するEQ、そして好みに合わせて細かく調整できる10バンドEQなど、追加のEQオプションもあります。

ワイヤレスイヤホンを自分の聴力に合わせて調整できるよう、聴力テストでEQをカスタム調整するオプションもありますが、実際にテストしてみると、再生されている音の多くが聴き取りにくいことに気づきました。周囲の騒音が影響するオープン型イヤホンを装着していると、音を拾うのがはるかに難しくなります。そのため、 Clip1でパーソナライズされたEQの聴力テストを受けることはできますが、その際は静かな場所でテストする必要があるかと思われます。

追加の特典として、SoundPeatsアプリには、無料のホワイトノイズ(雨音や飛行機の騒音など)も収録されています。また、「EQスペース」と呼ばれる機能では、ユーザーが好みの音楽に合わせてカスタムEQを共有できます。ぶっちゃけほとんどの人にとってこのような機能を使うことはないでしょうが、選択肢があるのはいつでもうれしいものです。

1万円以下で買える

幅広い価格帯のオープン型ワイヤレスイヤホンが市場に増えたため、どれを選ぶかは迷うところです。しかし、結局のところ答えはシンプルです。ほとんどの人は、音質が良く、さまざまな環境で聴きやすく、使い心地も快適で、バッテリー寿命と機能面で実用的なものを求めているのです。

Clip1はこれらの条件をすべて満たしているでしょう。正直、デザイン面ではBOSE Ultra Open Earbudsが依然として優位に立っていますが、1万円以下という価格と機能性を考えれば、見た目なんて大きな問題じゃないですよね。

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