「種市をクローザーに抜擢すべき」との指摘も…WBC予選で露呈した「大勢」「菊池」「菅野」への懸念 元巨人投手が語る「井端監督が決断を迫られる理由」
第1回【“温情采配”批判も飛び交う侍ジャパン「井端監督」だが…元巨人の技巧派ピッチャーが打撃陣の好不調よりも「荒療治が必要」と指摘する最大の不安材料とは】からの続き──。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表は3月8日、オーストラリアと対戦した。4対1で日本リードの9回表、クローザーの大勢がマウンドに上がった。ところが、まさかのソロホームランを2本被弾し、たちまち4対3に追いつかれた。(全2回の第2回)
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その後、大勢は後続を討ち取り、4対3で試合終了。日本は1次ラウンドC組の1位通過を決めた。

野球解説者の前田幸長氏はロッテ、中日、巨人の3球団で投手として活躍。先発、中継ぎ、クローザーの全てを経験した。前田氏は「本当に大勢選手が日本代表のクローザーでいいのか、井端監督は決断を迫られていると思います」と言う。
「2本のホームランを打たれたオーストラリア戦だけでなく、0点に抑えた韓国戦でもフォークボールの威力が感じられませんでした。フォークが厳しいと、大勢選手のピッチングは厳しくなります。球威は152キロから最高156キロぐらいでしょう。160キロを出せるのならストレートで押しまくることができますが、それは不可能です。日本代表は準々決勝でベネズエラかドミニカと対戦します。打線はメジャーの強打者ばかりです。彼らは150キロ台のボールは簡単にホームランにしてしまいます。幸いなことに種市篤暉選手が三振を取れています。私は種市選手をクローザーに交替させるべきではないかと考えています」
ベネズエラもドミニカも1次ラウンドでは打線が爆発している。圧倒的な強打だ。となると東京ドームでは問題が表面化しなかった日本の先発陣も話が違ってくるという。
「山本由伸選手なら全く不安はありません。一方、菊池雄星選手と菅野智之選手は果たしてベネズエラやドミニカの強打者に投球が通用するかは疑問です。繰り返しになりますが、とにかくメジャーの打者は150キロ台のボールは簡単にホームランにしてしまいます」(同・前田氏)
打線も苦戦!?
前田氏は「ベネズエラやドミニカだけでなく、アメリカも日本のピッチャーを研究しているはずですが、それほど脅威には感じていないと思います」と指摘する。
大谷が投げられないなど、やはり2023年の日本代表と比較すると、先発陣が駒不足というのは否定できないようだ。
打線にも不安材料がある。ベネズエラやドミニカの代表チームにはメジャーで活躍するピッチャーが在籍している。彼らの「動くボール」を苦手にする日本人打者は多い。
「私も渡米してマイナーリーグに挑戦しましたが、本当に野球観の違いを様々な場面で感じました。その中の一つに『良いピッチャー』のイメージがあります。日本は、やはり三振を取るのが良いピッチャーです。ところがアメリカや中米の野球では『1球で打者を討ち取るのが良いピッチャー』なのです。そのために彼らは動くボールに磨きを掛けます。要するにバッターが当てても内野ゴロになるか、凡フライになるという球です。準々決勝で日本の投手陣がホームランを浴び、打者陣は凡打の山を築く、という最悪の事態が起きる可能性は、決して低くないと心配しています」(同・前田氏)
第1回【“温情采配”批判も飛び交う侍ジャパン「井端監督」だが…元巨人の技巧派ピッチャーが打撃陣の好不調よりも「荒療治が必要」と指摘する最大の不安材料とは】では、SNSで賛否両論となっている井端監督の采配について詳細に報じている──。
デイリー新潮編集部
