大分県産イチゴ「ベリーツ」出荷額7億6000万円まで成長 躍進の舞台裏
大分県産ブランドイチゴ「ベリーツ」が出荷の最盛期を迎えています。誕生から9年目を迎え、いまも躍進を続けるベリーツの現在地を取材しました。
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県産ブランドの地位確立
大分市のスーパー「トキハインダストリー」では、2月中旬から県産イチゴフェアを展開し、ベリーツを中心に特設売り場を設けています。
(買い物客)「ベリーツはきれいだし、甘くておいしいイメージ」「孫が来た時には必ずイチゴです。大分生まれのベリーツは味が濃いと思います」
トキハインダストリー阿部孝政さん:
「お客様の認知が上がっていて、当店でもベリーツの人気を感じています。今年のベリーツは甘みも乗っていて、お客様も喜んでもらえると思います」
ベリーツは県が8年の歳月をかけて開発し、2017年に誕生。「ストロベリー」と「スイーツ」をかけ合わせたブランド名で、色付きが鮮やかで酸味と甘さのバランスが良いのが特徴です。
県園芸振興課 漆間徹課長:
「各都道府県がオリジナル品種を開発を進めていて、イチゴで売るのではなく、品種の名前で売っていく販売戦略に変わっきています。そうした中でベリーツが誕生しました」
出荷額は7億6000万円に
現在、県内のベリーツ生産者は108人で、イチゴ農家の6割以上が携わっています。作付面積も県全体の4割にあたる15.8ヘクタールと全品種の中で最も大きくなっています。
県内をはじめ、福岡や京都などへの出荷も好調で、昨シーズンの出荷額も7億6000万円と年々増加傾向です。
宇佐市でベリーツの栽培を行う犬童龍士さん。農業法人で6年間イチゴの生産に携わったあと、3年前に独立しました。ベリーツは他の品種と比べて実の収量が多く、取引単価も高い一方、管理の手間がかかると話します。
イチゴ農家 犬童龍士さん:
「ほかの品種より難しいのかな。枯れた葉を除去することや、ランナーの除去だとか。これは発生数が多いです」
また高温の影響で、イチゴの成育が遅れて出荷時期が遅れるケースも出ています。そのため、県は来年度から高温対策の実証実験を始める予定です。
県園芸振興課 漆間徹課長:
「株そのものを高温から守る局所冷却で花芽をつけやすくする実証も計画しています。県内外でベリーツをしっかり食べてもらうため、市場に応える量をしっかり確保していきたい」
2033年への拡大計画
宇佐市の小学校で行われた食育授業で、犬童さんがベリーツの栽培方法やおいしい食べ方を紹介しました。給食にベリーツが提供された子どもたちは県産食材への理解を深めていました。
(児童)「うまい。最初すっぱくて最後が甘い」「これまで食べてきたイチゴで一番おいしい」「スイーツみたい」
イチゴ農家 犬童龍士さん:
「イチゴのベリーツは、ほかの品種よりもおいしいと言われたいですね。子どもは忖度なくおいしいと言ってくれるので、とにかく子どもに喜んでもらいたい」
誕生から9年目を迎えたベリーツ。県は2033年までに作付面積をさらに10ヘクタール拡大していく計画です。
