ガチで命にかかわるから本気で対策を! この時期クルマでやると「命取り」になる行為10選

この記事をまとめると
■冬はクルマにとっても厳しい環境だ
■雪が降った際は通常では起きないトラブルに見舞われる
■命にかかわる場合もあるので注意が必要だ
冬のドライブで気をつけたいこと
冬のドライブといえば、避けて通れないのが気温の低さ。外は春の陽気になりつつありますが、この時期は気候の急変なども珍しくなく、雪や氷(凍結)といったシビアな状況に置かれることも、まだまだ予想されます。そこで今回は「冬のドライブシーズンでやっちゃダメなこと&その対策10選」としてまとめてみました。
1)お湯をかけてフロントガラスの凍結を解かす
朝、クルマに乗ろうとしたらフロントガラスが凍っていてすぐには動かせない。急いでいるし、手っ取り早く熱湯をかけて氷を溶かしてしまおう! と、ヤカンをもってきてバシャバシャとお湯をフロントガラスに……。次の瞬間、あまりにも急激な温度変化によってフロントガラスが割れてしまう可能性があります。対策として、エアコンのデフロスターを全開にしてガラスを内側から温めたり、プラスチック製のスクレーパーで削ったり、市販の解氷スプレーを用いて溶かす方法もアリです。

2)バッテリーの弱さを放置して出発する
バッテリーの突然死は夏場だけではありません。低温によってバッテリーの性能が著しく低下する冬場も油断は禁物です。昨日までなんともなかったのに、今日になってみたらエンジンがかからないなんてことが、実際に起こります。主な対策として、3年以上バッテリーを交換していない場合はディーラーや整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドなどでバッテリーの電圧を計測してもらってください。電圧低下によるバッテリー交換を促されたら、先延ばしにせずその場でお願いするようにしてください。

3)エンジン始動(コールドスタート)直後すぐにフル加速
最近のクルマは取扱説明書にも「暖機運転は不要です」と明記されています。それでも、即全開はできるだけ避けるに越したことはありません。外気温が氷点下ともなればなおさら。「コールドスタート直後に即全開」は、内部のオイルが暖まっていないエンジンにとってかなり辛い仕打ちです。対策として、エンジン始動後、しばらくは緩やかに走行することに徹してください。その積み重ねが、5年後、10年後のコンディションの差となって表れてくるのです。

4)窓を閉め切り、内気循環のまま長時間走行する
外気循環の状態で走行していると、外の冷たい空気が車内に流れ込んできてなんだか寒い。窓を閉め切ったまま、内気循環の状態で長時間走行してしまいがちです。しかし、エアコンの効率を上げようとして内気循環に設定したままだと、車内の二酸化炭素濃度が上昇し、眠気や集中力低下を誘発しかねません。また、窓が曇りやすくなるというリスクも。主な対策として、できるだけ外気循環の状態の時間帯を設け、エアコンを活用することで窓が曇らないよう工夫が必要です。

5)夏用のウォッシャー液をそのまま使う
市販されているウォッシャー液も、極端に外気温が低くなることでタンク内やノズルの中で液が凍ってしまう可能性があります。こうなると、いくらスイッチを押してもモーター音がむなしく響くだけ。必要なときに使えないともなれば事故を誘発しかねません。主な対策として、寒冷地仕様(原液でマイナス30度にも対応など)向けのウォッシャー液に入れ替え、数回噴射してノズル内まで満たしておくと安心です。

「ちょっとくらい」が命にかかわる場合も
6)4WDだから夏タイヤでも大丈夫と過信する
都会のスキーヤーが、夏タイヤのまま4輪駆動車でスキー場に向かう途中にスタックしてしまうといったアクシデントが毎年のように起こります。「4駆だから、雪道でも夏タイヤのままで大丈夫」は完全な誤解です。某アニメ映画で「このクルマは4駆だぞ!」と意気込んでいるお父さんの映像がフラッシュバックしましたが、スタッドレスタイヤに交換は必須です。

7)雪道をノーマルタイヤで「少しだけだから」と走ってスタック
雪道をノーマルタイヤで「少しだけだから」と走ってスタック。雪に慣れていない地域に大雪が降ると毎年のように起こりがちなアクシデントです。単独であれば周囲の人に助けを求めれば脱出できるかもしれませんが、またすぐにスタックする可能性が高く、非常に危険です。その場で立ち往生して大渋滞を引き起こしかねないといったリスクもあります。主な対策として、雪が降ったら乗らない。クルマ通勤ならスタッドレスタイヤに前もって履き替える、タイヤチェーンを用意してことを強くおすすめします。

8)停車中にマフラーが雪に埋まったままエンジンをかける
先述したスタックによる立ち往生で長時間にわたって渋滞に巻き込まれると、しばらくのあいだはアイドリング状態でその場に待機せざるを得なくなってしまいます。しかし、その間にも雪が降り積もり、その結果マフラーの出口を塞いでしまうと、排気ガス(一酸化炭素)が車内に逆流し、一酸化炭素中毒で死に至る恐れがあるため非常に危険です。主な対策として、アイドリング状態のままエンジンをかけ続ける場合は、こまめにマフラーの周辺の雪を取り除いて排気ガスが大気に放出される状態を維持してください。

9)凍結の可能性がある場所でサイドブレーキを強く引く
路面が凍結しそう(あるいはすでに凍結している)だから、駐車時にはサイドブレーキを強く引いておこうという行為はNGです。場合によっては、サイドブレーキのワイヤーやパッドが凍りついて固着し、解除できなくなることがあるからです。主な対策として、平坦な場所であれば、AT車は「P」、MT車は「1速」か「R」に入れ、サイドブレーキは引かずに(または軽く引く程度にして)輪止めを使用しておくと安心です。

10)燃料やバッテリーの残量が少ない状態で雪道を走る
自分自身がいくら注意していても、大雪が原因でクルマがスタックし、移動中に長時間にわたって立ち往生を強いられる可能性はゼロではありません。クルマの燃料や電気自動車であればバッテリーの確保は、時として命綱になることもあります。ガソリン満タンまたはフル充電の状態で出発することを心がけてみてください。長距離移動の場合は水や非常食などを余分にもっておくと安心です。

●まとめ:少しくらいなら大丈夫。この判断が命取りになる可能性も
降雪地帯に暮らす方たちであれば「何を今さら」な項目ばかりだと思われます。しかし、雪に慣れていない地域に住んでいる人たちにとっては「これくらいなら大丈夫でしょ」といった油断や、そもそも危険な行為であることを知らない(気づいていない)ことも少なくないのです。
「知らなかった」では済まされません。その甘い判断が事故や大渋滞を引き起こし、時と場合には遭難してしまう危険すらあるのです。
