「コンビ時代より収入は…」芸歴25年で“ピン芸人”になった元チーモンチョーチュウ・きくちこうすけ。R-1参戦の野望と独学で掴んだ“意外な新境地”
――そういえば、きくちさんは以前から男性パフォーマンスグループ「おしゃれ紳士」のメンバーとして、演劇やダンスのフィールドでも活躍していますよね。
きくち:ダンスは中学時代からやっているんですけど、教室に通ったことはなくて完全に我流なんです。当時『ダンス甲子園』を録画したビデオテープをもらって、その中のブレイキングダンス講座を見ながら、ひたすらバックスピンの練習をしていました。芸人になってからは、お仕事で一緒になったダンサーさんに教えてもらったりはしていますが。
きくち:今の神保町よしもと漫才劇場が芝居小屋だった時代、よく演劇の舞台に立たせてもらっていたんです。その劇場が『おしゃれ紳士』とコラボしたことがあって、僕は2021年にその2回目の公演にゲストとして呼ばれたんですよ。その時の舞台が本当に面白くてめちゃくちゃ感激して、「絶対にまた呼んでくださいね!」って言ったら、本当に次の公演も呼んでもらえました(笑)。
――「おしゃれ紳士」は、よっぽどきくちさんの心を打ったのですね。
きくち:もう一度出演してみても、やっぱりものすごく面白くて。「正式に入れてくれ」って直談判したら、本気で話し合いをしてくれたんです。その後は晴れてメンバーになりました。2月の公演にも出演しています。
――ピン芸人活動、滑り出し順調そうですね。
きくち:とはいっても、リアルな仕事量としては漫才の出番がなくなったので、その分は少なくなりましたよ。それでもルミネtheよしもとのスペシャルコメディだったり、MCだったりで劇場や舞台には立てています。コンビとしての収入を超えることは、なんだかんだで今後の目標の一つではありますね。
==========
ピン芸人として、そして表現者として枠にとらわれず突き進むきくちさん。そんな彼がいま、お笑いや演劇と同じ熱量で取り組んでいるのが「手話」です。後半では、手話を始めた意外なきっかけや、独学で身につけたという驚きの習得術、そして「手話×お笑い」の持つ可能性について語ってもらいました。
<取材・文&撮影/もちづき千代子>
【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama

