「半額シール」を見逃すな――元日のスーパー“割引ラッシュ”はいつが狙い目?「正月の買い出し」を賢く制す裏ワザ【FPが伝授】
財布の紐がゆるみやすくなる年末年始。奮発して外食したり、いつもよりいい総菜を買ったりと、「正月だし」と理由をつけて散財しがち。食卓の豪華さを保ちつつ、食費を抑える方法はないのでしょうか? 「買い物のタイミング次第で食費は半額にできますよ」と語るのはFPの岩切健一郎氏。本記事では、「正月の満足感を下げない賢い買い方の極意」を岩切氏に取材しました。
「正月だから仕方ない」が食費アップに…
「正月はお金がかかる」
「年に一度だから多少の出費は仕方ない」
こうした思い込みが、年末年始の食費を押し上げる大きな原因になっています。
「正月明けのレシートを見るのが怖い」
「気づいたら、普段よりかなり食費がかかっていた」
「正月用に多めに買ったものの、食べきれずに無駄になってしまった」
といった相談が岩切氏のもとにも寄せられるそうです。
では一体、どのような方法で正月の食費を抑えるのがいいのでしょうか。
結論:狙うのは「1月1日・2日の夜」
岩切氏が勧めるのは、「1月1日・2日の夜に、スーパーの惣菜コーナーを狙う」という方法です。特別な節約テクニックは不要で、買い物のタイミングを少し変えるだけで結果は大きく変わります。
その理由は、スーパー側の事情に目を向けるとわかりやすいでしょう。年末年始は、寿司やオードブル、ローストビーフ、揚げ物セットといった正月仕様の食べ物が増えます。売り場も普段と比べて華やかですよね。お店側は原価が高い商品を並べ、単価を上げて販売しています。
しかし一方で、年末年始は売れ残りによる廃棄リスクも高まります。特に1日と2日の夜は来店客が少なくなりやすいため、夕方以降、商品を売り切る目的で値引きが入りやすくなります。
結果として、正月向けの豪華な惣菜が、普段以上の割引率で並ぶことになります。ここが、食費を抑えながら満足度を上げられる最大のポイントです。
【実体験】「豪華なのに、支出は軽い」1,450円で食卓は“おうちビュッフェ”
岩切氏自身も、以前は「正月は散財するもの」と半ば諦めていたといいます。しかし、ある年の正月の夜、偶然スーパーに立ち寄ったことで、その考えは大きく変わったそうです。
正月用の豪華な総菜に半額シールが貼られ(半額以下の価格になっている商品も多数)、圧倒的に安くなっていたのです。
寿司、ローストビーフ、鍋に使える切り身……。「正月に食べたいもの」が軒並み割引価格で並んでいました。気づけばカゴはそれなりに埋まっていましたが、結果として食卓は完全に「おうちビュッフェ」状態。
寿司:800円→300円
ピザ:1,200円→500円
ローストビーフ:1000円→400円
タラの切り身:600円→200円
ひじき:300円→50円
これらを全部買っても、合計1,450円でした。
「我慢して節約」ではなく、「満足しながら節約」。結局、買った商品は1日では食べきらず、2〜3日かけて完食。 コスパがよかったと岩切氏は語ります。
FPが教える「正月の買い出し」を制す3つのポイント
ただし、「1日と2日の夜にスーパーへ行けば必ず半額」という話ではありません。次の3つのポイントを押さえてほしいと岩切氏はいいます。
1.時間帯は「19時〜閉店前」を目安に
お店によって値引きのタイミングは異なりますが、一度傾向をつかめば、翌年以降も活用できます。
2.一点豪華主義でいく
「半額だから」とあれこれ買うと、結局余って食費をムダにすることにも。 「寿司」「肉」「揚げ物」など、メインを1つ決め、あとは軽めにそろえるのがコツです。
3.冷凍できるものは翌日以降の戦力に
正月の食材は、その日中に食べきる必要はありません。冷凍できるものは保存し、後日使うことで、さらにコスパが高まります。
まとめ
「正月はお金がかかるもの」という思い込みは、少し見直す余地があります。岩切氏の実体験が示すように、買い方を工夫すれば、豪華さを保ったまま正月の食費を抑えることは十分可能です。
ぜひ今年の正月は、夜の惣菜コーナーを一度のぞいてみてください。思わぬ“掘り出し物”が見つかるかもしれません。

