ミスタータイガース・掛布雅之氏「阪神の強さは圧巻、先発投手陣が支配した6連戦」センター佐藤構想にも言及

6月2日公開のYouTube番組『【横浜DeNA 広島カープ 6連戦 振返り 阪神タイガース 掛布雅之の憧球】交流戦直前SP』で、ミスタータイガースこと掛布雅之氏が登場。番組冒頭で掛布氏は「優勝する一番手は阪神、変わりようは無いってことでね」と断言し、横浜DeNA・広島カープとの6連戦を振り返りながら、阪神タイガースの強さ、そして今後の展望について熱く語った。

掛布氏は、6連戦での阪神先発投手陣の圧倒的支配力に驚嘆。「ピッチャー陣の点を取られない、圧倒的な試合を支配する先発投手陣。中継ぎや抑えも含め、ピッチャー陣だな」と絶賛。その中でも特に注目したのが、火曜日の先発・才木浩人投手、そして“戻ってきた”村上頌樹投手。「ゲームを壊さない才木の凄さ」「一番いい時の村上に戻ってるね。それ以上かもしれない」と太鼓判を押した。

また、新人王争いの筆頭に伊原陵人投手の名前を挙げ、「右バッターのインコースに飛び込める気持ちの強さと勇気」「今年1年、無理させず勝たせてあげて新人王を取らせてほしい」と期待を込めた。

投手陣については、怪我明けでローテ入りした大竹耕太郎投手にも賛辞を送り、「大竹しか投げられない、伸びるチェンジアップ。その足の緩急がバッターのタイミングを崩す」「これで左3枚右3枚のローテが組めるのは他球団にない強み」と分析した。

リリーフ陣についても「桐敷拓馬投手がいないのに穴を感じさせないリリーフ陣」と称賛する一方で、「湯浅京巳投手の投球パターンはどこかで変える必要がある」と冷静な課題も投げかけた。

打線の話題では、「佐藤輝明選手と森下翔太選手のコンビが、互いに競争し合いホームラン後にはジャンプしてお尻をぶつけ合う“メジャー流”の雰囲気」を高評価。さらに「近本光司選手、中野拓夢選手の状態の良さが相乗効果になっている」と、上位打線の好調ぶりも指摘。

守備位置の新提案として、「佐藤をセンター、森下をライト、近本をレフトで一度試してもいいのでは」とレフト近本案を展開。「センターって一番打球が素直で、一番守りやすい」など持論も展開し、「今の時代、佐藤に一番やりやすい形で4番を任せるべき」と語った。

懸念点としてはラモン・ヘルナンデス選手や前川右京選手の状態を挙げ、「前川の復活で監督が“良い悩み”を抱えるぐらいの層の厚さを見せてほしい」と戦力拡充への願いも示した。

最後は、「明日から交流戦が始まるけど、今貯金10あるから。5つ減らしても十分戦える。まず目標は5割でいい。優勝の一番手は阪神、変わり様はない」と自身の最終見解で締めくくった。