屋根が空きゃ「オープンカー」なのは確か! だが名前も形式も沢山あるから違いがわかってこそクルマ好き!!

この記事をまとめると
■春はオープンカーに絶好の季節だ
■オープンカーとひと口にいってもさまざまな種類がある
■開放感を手軽に味わうならガラスルーフがオススメだ
オープンカーといっても種類はさまざま
春になるとオープンカーが気になるという人も多いだろう。でも、いざ選ぶとなるといろいろな種類があることを知ることになる。
たぶん多くの人が想像するのは幌屋根のソフトトップを備えたモデルになるだろうが、しかし、それ以外にもリトラクタブルハードトップ、タルガトップ、キャンバストップ、ガラスルーフなど、オープンモデルにはいろいろあるのだ。

マツダ・ロードスターが代表格になるであろうソフトトップは、ふたり乗りでオープンが基本となるロードスター、4人乗りで幌を閉めたときの快適性も考えたコンバーチブルやカブリオレなど、種類だけに留まらず、呼び名もいろいろある。
前者のメリットとしては、コンパクトに畳めること、車両重量の増加が抑えられることなどがある。ボディとトップのカラーコーディネートを含めて、いかにもオープンカーらしいビジュアルが楽しめることもポイントといえるだろう。

ただし、屋根が金属ではないので、幌の構造によって違いはあるものの、閉めていても遮音や遮熱はいまひとつな場合が多い。内側に金属のフレームを備えているとはいえ、モノコック構造のクルマではボディ剛性が劣ることも。
こうしたデメリットを解消すべく、20世紀末あたりから増えてきたのがリトラクタブルハードトップ。固い材質のルーフを折り畳んだりして格納するものだ。ロードスターのRF(リトラクタブル・ファストバック)など、独自の名称を与えるブランドもある

しかし、ソフトトップとは逆に、畳んだ屋根がかさばること、重くなることがデメリット。とくに後者は環境性能に響くことから、「バリオルーフ」と呼ばれたこの方式を使い続けてきたメルセデス・ベンツSLがソフトトップに戻したりするという動きもある。
爽快感は抜群も面倒なシーンも
タルガトップとはポルシェ911タルガに採用されたタイプで、スポーツカーのルーフ部分だけを取り外して格納するタイプ。ポルシェの登録商標になっているが、発表年でいえば「ヨタハチ」の愛称で親しまれたトヨタ・スポーツ800のほうが早い。

重量増や剛性低下が抑えられるのでよさそうだと思いがちだが、クルマから降りてルーフを外し、トランクに格納しなければならないなど、手間はかかる。
そのためか、最近は電動化するモデルが増え、現行911タルガもリトラクタブルハードトップになっているが、やはり長年このタイプを採用し続けてきたシボレー・コルベットは、クーペにこのタイプのルーフを使い続けている。

キャンバストップはスライディングタイプのサンルーフとともに、手軽にオープンエアを味わえるアイテムとして親しまれてきた。かつては日本車にも設定車種がいくつかあったが、最近はルノー・トゥインゴ、リヤウインドウ部分まで開閉できるフィアットの500C/500eオープンとアバルト695C/500eカブリオレなど、欧州のコンパクトカーが主役だ。

ルーフをガラス張りにしたガラスルーフは、固定タイプと開閉可能タイプがある。固定タイプは日本車ではダイハツ・タフト、外国車ではシトロエン・ベルランゴなど、いろいろな車種が設定しているが、開閉可能タイプは911タルガのタイプ993〜997など限られている。

僕はオープンカーを所有したことはないが、巨大な開閉可能ガラスルーフを備えたルノー・アヴァンタイムは20年以上手もとにある。
モーターサイクルにも乗るので、風を受けて走る爽快感はそちらのほうが段違いに上で、逆にクルマは箱であることに魅力があると思っているし、幌屋根は維持管理が大変というのが所有しない理由だ。

ガラスルーフなら雨の日でもオープンエアが味わえるし、暑さ寒さもそれほど関係ないし、大都市の汚れた空気にも悩まされない。それでいて、開ければフルオープンに近い開放感が味わえる。

たしかに重くはなるけれど、開けても閉めても空が拝めるので、それだけいろいろなシーンで楽しめるというのが実感だ。




