Darin Schnabel (C) 2023 Courtesy of RM Sotheby's

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2018年11月、実にミステリアスなYouTube動画がポルシェ・クラブ・オブ・アメリカによってアップロードされていた。タイトル名は「The White Collection」。真っ白なボディカラーを纏ったポルシェ車、総勢65台のコレクションが惜しげもなく披露される動画であった。ただ、コレクションの場所、オーナーも一切明かされず、”Caretaker”(管理人)としてカール・バウアーなる人物が唯一、動画に出演してコレクションを解説していた。

【画像】ほぼ全部ホワイトの、ポルシェの見事なラインナップ。車両だけでなく、スキー板や家具までも出品されている(写真20点)

なお、このカール・バウアー、現在は「ブロード・アロー・オークションズ」にてリサーチ部長(出品車両の調査・評価)を務めている。同社のウェブサイトによるとカール・バウアーは自動車のコレクション管理全般を専門とするコンサルティング会社を約10年間経営していたそうだ。The White Collectionでの活躍は、そんな仕事の一環だったのであろう。

そして、The White Collectionが12月1日〜2日にかけて開催される、RMサザビーズのオークションに出品されることが決まり、同コレクションがあらためて脚光を浴びている。相変わらずオーナーは明かされていないが、オークション開催場所は”The White Collectionがあるテキサス州ヒューストン”ということが記されていて、様々な憶測を呼んでいる。

2018年のYouTube動画で紹介されたポルシェの台数は65台であったが、出品されるポルシェの台数は56台。ほぼ全車が真っ白なボディカラーを纏っている。「ほぼ全車」と記したのはレンブラウン(グレー)1台、クリーム系なども4台、そして小豆色1台も出品されているからだ。そのほかポルシェ製のトラクター、1955年式VWビートル(カスタム車両)やポルシェとは無関係のクラシックカー3台も出品される。

肝心要のThe White Collectionは見事なラインナップとなっている。そのなかでも注目されているのが以下の車両である。

まずは2015年式ポルシェ918スパイダーでポルシェ・オブ・ノースヒューストンを通じて当該コレクションに新車で納車され、走行距離はわずか12マイル。ペイント・トゥ・サンプル(Paint To Sample)のグランプリホワイトにカラーマッチしたマグネシウムホイール、LTSヨットブルーレザーとビアンコレダのパイピングで仕上げられている。ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥールによるオプション総額は9万6,000ドルを超えるそうだ。また、ヴァイザッハ・パフォーマンス・パッケージが奢られている。予想落札価格は250万〜300万ドル。

1973年式ポルシェ911カレラRS 2.7ツーリングは、20年近く同一オーナーのもとで維持されてきた個体。911/83エンジンとトランスミッションがナンバーマッチングしており、シートはブラックレザーレットでブルーの「カレラ」レタリングが施されている。グランプリホワイトは純正色。予想落札価格は90万〜120万ドル。

1993年式ポルシェ911カレラRSR 3.8は、964で最もワイルドなモデルと呼べよう。51台生産されたうちの最後の一台であり、当該車両はポルシェモータースポーツが製作したわずか2台の "シュトラッセンバージョン"RSRモデルのうちの2台目である。外装はグランプリホワイトで、内装はダッシュボード、ドア内張、シートまで真っ赤。この車両は1996年3月に英国に新車で納車され、しばらく行方知れずになった後、2015年に再発見された。走行距離はわずか70kmでオリジナルのタイヤを履いたままだ。予想落札価格は200万〜250万ドル。

1973年式ポルシェ911カレラRS 2.7ライトウェイトは、ライトウェイトスポーツ・パッケージ装着車。左右ヘッドレスト、ヒーテッドリアウィンドスクリーン、3点式セーフティベルトが装備され、シャシー、エンジン、トランスミッションはナンバーマッチングしている。グランプリホワイトのボディにレッドのレタリングが施され、内装はブラックのレザーレットインテリアを持つ。予想落札価格は175万〜200万ドル。