日経新聞「混乱を招き遺憾」 台湾退役軍人の関連報道 外交部「評価する」

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(台北中央社)台湾の退役軍人の腐敗を巡る日本経済新聞の報道について、同社は7日、紙面に「お知らせ」を掲載し「混乱を招いたことは遺憾です。公平性に配慮した報道に努めてまいります」とコメントした。外交部(外務省)は同日、報道資料を通じて同紙の声明を評価するとした上で、社会が理性を取り戻すことを期待するとの見解を発表した。

先月28日付の同紙は、関係者の話として、軍幹部の9割ほどが退役後に中国に渡って軍の情報提供を見返りに金稼ぎし、腐敗が常態化しているなどと報道。これを受けて総統府は2日「深い遺憾」を表明し、3日には台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)が同社に対して深い遺憾の意を表明する文書を送った。

同紙は、記事中のコメントについて「取材対象者の見解や意見を紹介したものであり、日本経済新聞社としての見解を示したものではありません」と釈明した。

外交部は、政府の立場は一貫しているとし、国軍は国家と人民に忠誠を尽くし、故郷を守ることは天職と使命であると説明。国家の存続と国民の福祉のために戦う国軍は、社会の安定と国家の安全保障を守る揺るぎない力であり、その忠誠心は疑われたり誹謗(ひぼう)中傷を受けたりすることを許さないと強調した。

(黄雅詩/編集:齊藤啓介)