カゼミーロのマンU行きが決定的に…アンチェロッティ監督が明言「移籍の意思は明確」

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 レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、20日に控えたラ・リーガ第2節セルタ戦の前日会見に出席。去就が注目されているブラジル代表MFカゼミーロについて語った。スペインメディア『マルカ』が同監督のコメントを伝えている。

 カゼミーロに関しては、マンチェスター・Uが本腰を入れて獲得に動いていることが報じられている。連日の報道の中でカゼミーロ自身も前向きに移籍を検討していることが報じられており、マンチェスター・U加入が現実味を帯びてきている状況だ。

 マンチェスター・Uからの接触を受け、アンチェロッティ監督はカゼミーロと話し合いの場を設けたという。「今朝、彼と話をした。彼は新しい挑戦を希望している。クラブは彼がこれまでに達成したこと、そして彼の人間性をわかっている。今もなお交渉中であり、正式には何も決まっていない。けれども、移籍したいという意思は明確だ。もし退団が確定しても、我々には十分な戦力が揃っている」と話し、マンチェスター・U行きの可能性が高まっていることを明かしている。

 また、アンチェロッティ監督は「残るように説得はしていない」と断言。「彼とはたくさん話をした。私は彼のことを信頼していて、彼にもこれまでたくさん助けてもらった。彼の意思と希望に耳を傾けると、もう後戻りはできないと実感している。彼が去ることを考慮しなければならない段階になっているんだ。今後、彼が残っているのか残っていないのかは私にはわからない。もし残らなかったとしても、彼がこれまでにしてきたこと、そして現在の対応の素晴らしさから、私の感謝の気持ちは大きいんだ」と、その理由にも触れた。

 レアル・マドリードのチームメイトもカゼミーロの意思を尊重しているという。アンチェロッティ監督は現在のチーム状況について、「選手たちも現在の状況を理解している。レアル・マドリード全体が彼を尊敬しているんだ。カゼミーロが新しいチャレンジをしたいと言ってきたら、我々は彼を理解し、最大限の敬意と愛情をもって受け入れなければならない」とコメント。チームメイトもカゼミーロの決断に理解を示しているようだ。

 この数日間で嵐のように浮上したカゼミーロの移籍報道。既にイングランド、スペインのメディアでは合意報道が出ている。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、移籍金は6000万ユーロ(約83億円)にボーナス1000万ユーロ(約14億円)といった条件となる模様だ。