アメ車の旧車が人気な理由は?

©Wirestock/stock.adobe.com

■レトロかつ豪快な見た目

アメ車はボディーサイズが大きく圧倒的なパワーを持っているのは有名な話です。ですが旧車はそれを超える”個性的なデザイン”が今でも人気がある理由です。

旧車は製造された時代の特徴やトレンドが色濃くのこり、今では表現できない個性的で時代を感じるレトロなデザインが、一定のユーザーに評価されています。

例えば1960年頃に人気が出た車は、飛行機が話題となったことを受け、テールフィンや平らなボンネットが人気となりました。50年から60年に変わるころには、宇宙計画から影響をうけロケットのようなシンプルでシャープな形状が主流となっていました。

時代の傾向やトレンドがみてとれるアメ車の旧車は、現在では表現することができない”個性あるデザイン”が人気をよんでいます。

■シンプルな造りと壊れにくさ

旧車の人気な理由をもう一つ上げるとすれば、シンプルな造りで壊れにくいとういう点です。

旧車を製造していた時代は、今よりインフラが整っているとは言えません。その状況でアメリカの広大な土地を移動するために、故障しにくいシンプルな構造になっており、もし故障したとしても自分で修理やメンテナンスを行えるような工夫が施されています。

シンプルゆえに壊れにくく修理しやすい。タフで扱いやすいのがアメ車の旧車が人気のもう一つの秘密といえます。

人気の旧車①シボレーコルベット|マッスルカー

©Shutterstock.com/ Maxim Blinkov

シボレーコルベットはゼネラルモーターズが「シボレー」ブランドとして販売しているマッスルカーの1つ。

1954年に登場したが貧弱なエンジンを搭載しており性能としては不十分でした。しかし、1956年にV型8気筒エンジンへ変更し数々のレースで結果を残すことで評価が一変、パワフルで先進的なマッスルカーとして話題を呼びました。

大きく膨らんだフェンダー部分や、クビレのように見えるボディーが特徴的です。

人気の旧車②プリムス バラクーダ|マッスルカー

©art_zzz/stock.adobe.com

1964年にクライスラーから販売されたプリムス バラクーダは、7000㏄を超える規格外の排気量や幅2m全長5mを超える長く大きなボディーは圧倒的な存在感です。

2015年に映画「ワイルド・スピード」の主人公ドミニクが走る劇駐車となり注目を集めました。

人気の旧車③ダッジ チャージャー|マッスルカー

出典:flickr.com Author:Chad Horwedel CC表示 BY-NC-ND 2.0

1969、70年に登場しホイールベースを長くし外装を薄板ボディー化するなど大胆な設計を施したダッジチャージャー。1970年には8万台のセールスを記録し最終的には16万5千台を超えるほど人気がでた車です。

エンジンは直列6気筒とV型8気筒エンジンの2種類とバリエーションも豊富に展開され、長く突き出たボンネットや低い位置から覗く鋭い丸目が特徴的です。

人気の旧車④シボレーC1500|ピックアップトラック

©Sergey Kohl/stock.adobe.com

シボレーC1500はゼネラルモーターズが「シボレー」ブランドとして販売しているピックアップ・トラックCシリーズの1つ。

エンジンは4.3LのV6から7.4LのV8、6.5LのV8ターボディーゼルと需要に合わせ豊富なラインナップを誇っていました。

1960年代に登場し全長:約4,900㎜~6030㎜、幅1,900㎜、高さ:1,800㎜と大迫力のサイズが特徴的です。

人気の旧車⑤ダッジ・ラムバン |フルサイズバン

出典:wikipedia.org Author:dave_7  CC BY-SA 2.0

ダッジ・ラムバンはクライスラーが「ダッジ」ブランドとして販売したフルサイズバンの1つ。

側面や背面に観音開きの扉を設置することで北米市場では1970年に一気に人気になり、貨物用バンの代名詞になるまでになった有名なフルサイズバンです。

貨物用とだけあって全長が4,900㎜~5,900㎜と迫力のあるサイズになっており、エンジンもV8「マグナム・エンジン」が主流となっていました。

アメ車の維持費は中古車よりも旧車のほうが高くなる

©Leon/stock.adobe.com

アメ車の旧車はメンテナンス費やガソリン代など多くの維持費がかかります。

旧車は製造から何十年も経過している車なため経年劣化や故障がおきやすく、そのため修理費や部品費がどうしてもかかってしまいます。しかも、アメ車の旧車の場合は部品の輸送費も上乗せされてしまいます。

燃費も現代の車に比べれば良いとはいえません。アメ車の旧車は今の車に比べれば車重が重く、エンジン性能も良くはありません。そのため燃費効率が悪くなり燃費は悪くなってしまいます。

ですが、個性的なデザインや流通規模、人気車種によって旧車としての価値を認められ、高価で取引きされる車種も多くありますし、一度登録された中古車よりも明確な区別が無い旧車(1950~1970年頃と定義)のほうが評価される事もあります。

維持費がかかるマイナス面より、旧車の豪快なデザインや時代のトレンドを切り取ったような個性的なアメ車の旧車を評価しているという事ではないでしょうか。