浅田真央“点数より自分のために”スランプの本田真凜救った温かな助言

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「彼女の大きな夢は“真央リンク”をつくること。そのリンクで子供たちにレッスンをするという“指導者の道”も考えているようです」(フィギュア関係者)

現在、自身のリンクづくりの実現に向けて動いている浅田真央(31)。そんな浅田は最近、ある現役女子選手を“指導”したという。

10月31日、東日本選手権の演技後、本田真凜(20)が明かした。

「浅田真央さんから先生を通じて連絡をいただいて。2人で練習させていただき、お話もたくさんさせていただきました」

この大会に先立つ東京選手権で本田が12位と惨敗した直後のことだという。浅田は本田のプログラムや振付を見て、具体的な練習法も伝授。「いい演技ができたら報告してね」と今後も助言を惜しまない姿勢のようだ。

「浅田さんからの言葉は心に残っていることしかない」と本田は感激しきりで話しているが、それまで浅田とは挨拶程度しかしたことのない間柄だったという。なぜ浅田は本田に目をとめたのだろうか。解説者、コーチであり、本田の指導にも携わる本田武史さんに話を聞いた。

「いま真凜は、真央も習っていた佐藤信夫先生のところでメイン練習をしているので、その縁で真央に助言をもらったと聞いています」

さらに「真凜は結果が出ず、悩んでいた時期でもあったので……」と本田武史さんは続ける。

■伸び悩む姿を自分の選手時代と重ねて

本田真凜といえば、’16年に世界ジュニア女王に輝き、一時期は“ポスト浅田真央”と呼ばれたほど。しかしその後は成績が低迷。今年に入ってスケート連盟の強化選手からも外れた。最近は引退をほのめかすほど自信を失っていたのだ。

「真央も選手時代に、成長とともに身長が伸びてジャンプに苦しんだりということを経験している。悩む真凜の気持ちがわかるのかもしれません」(本田武史さん)

ジュニア時代に花開き、その後スランプを経験――。かつての自分と似たものを感じて手を差し伸べたくなったのだろうか。

浅田は本田に、「私を含め真凜ちゃんを応援している人は多いよ」「元気な真凜ちゃんを見たい人はたくさんいるよ」などと前向きな言葉をたくさんかけたようだ。

「真凜は表現力が高いし、本当に華がある選手。伸び悩んだからと、そこでスケートを諦めてしまうのはもったいないことです。やはりすべての選手がオリンピックに行けるわけではないなかで、“点数のためじゃなく、自分のため、応援してくれる人のために滑ったらいい。結果がついてこなくても、自分にできることを最大限発揮すればいい”という意味の助言を、真央はしたんだと思います。そういうことを真央のようなすごいスケーターから言われるのは選手にとって、とても心に響くはずです」(本田武史さん)

浅田の助言を受け自信を取り戻し始めた本田は、12月下旬の全日本選手権の切符を手に入れた。浅田も“一番弟子”を応援し、その勇姿を見守ることだろう。