中国のネット上では、東アジアについて「東亜怪物房(東アジアの怪物部屋)」と呼ぶことがある。怪物のような強国が東アジアに揃っているためで、主に中国、日本、韓国のことを指している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のネット上では、東アジアについて「東亜怪物房(東アジアの怪物部屋)」と呼ぶことがある。怪物のような強国が東アジアに揃っているためで、主に中国、日本、韓国のことを指している。中国メディアの網易はこのほど、この東アジアの怪物と言える日中韓の実力について考察する記事を掲載した。

 記事はまず、大航海時代から第2次世界大戦までは欧州が「怪物房」だったと指摘した。欧州に多くの強国がひしめいたためだが、今では怪物房は移動して東アジアになったとしている。

 では、東アジアの怪物たちの実力はどれほどのものなのだろうか。記事は幾つかの分野について分析している。その1つが「経済」だ。東アジア一の経済大国である中国は、GDPで米国にわずかに劣る程度で、2021年には英国が脱退し、コロナで疲弊したEU全体よりもGDPが大きくなる見込みだと指摘した。これに「極めて安定した」日本経済と成長著しい韓国が加わるので、非常に大きな経済力だとしている。

 また「製造業」の分野でも日中韓は「怪物」のようだという。韓国は半導体が特に強く、日本には世界の誇る自動車産業があり、半導体材料と半導体製造設備でも強いと指摘した。中国はハイテク分野よりもローテク分野が多いとはいえ、高速鉄道や5G通信、新エネルギー車で強みがあると主張した。そして、何より日中韓は「研究開発能力」で世界有数と伝えている。

 このほか、軍事面でも日中韓の実力はすさまじいものがあり、EUの軍事力も東アジアの前では「張り子の虎に過ぎない」という。韓国の軍事力だけでもEUの中で上位になれるほどの実力であり、東アジアには中国や日本がいて近くにはロシアもいるため韓国は目立たないだけだと説明している。それで、これらの要素を考えると、東アジアはまさに「怪物房」と言えると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)