中国の2020年の粗鋼生産量は10億5000万トンとなり、25年連続で世界一となった。それなのに、中国は日本から多くの鉄鋼を輸入している。これはなぜなのだろうか。中国メディアはこのほど、この理由を説明する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の2020年の粗鋼生産量は10億5000万トンとなり、25年連続で世界一となった。それなのに、中国は日本から多くの鉄鋼を輸入している。これはなぜなのだろうか。中国メディアの騰訊はこのほど、この理由を説明する記事を掲載した。

 記事は、米国の専門家の意見を紹介し、「中国の鉄鋼は、生産量は多くても品質が劣るからだ」と伝えた。このためハイエンドの特殊鋼は輸入せざるを得ないのだという。

 実際、中国で生産される鉄鋼の多くが「粗鋼」で、その用途はそれほど多くはなく、工業分野で使用するにはさらなる加工が必要だと指摘した。この「粗鋼」は利潤が低く、生産過程で大量のエネルギーを消費して環境汚染をもたらすが、日本などの外国はこれにさらなる加工を施して、数十倍から百倍以上の価格で中国に売っていると伝えている。

 こうした加工済みの特殊鋼には、軸受鋼や快削鋼、橋の建設に必要なワイヤーなどを含むが、中国は完全に外国に依存しているのだろうか。記事によると、中国国内でもこの欠点は早くから認識されており、改善が図られてきたという。そして、今では日本からの輸入に依存していた特殊鋼を製造できるようになっており、品質も日本に劣らないまでになったと主張した。

 それで、中国国内では一部の鉄鋼企業が閉鎖に追い込まれ生産量が減少しているとはいえ、全体としては鉄鋼製品の競争力は向上しており、環境を改善することもできていると自賛した。そして、今や日本やドイツなどの鉄鋼強国と競争しているだけでなく、空母建造に使用する鉄鋼など世界一流レベルの鉄鋼生産に挑戦しているとほどだと伝え、非常に前向きな見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)