韓国のパウロ・ベント監督(オンライン会見のキャプチャ画像)

写真拡大

3月25日、0-3と敗れた韓国のパウロ・ベント監督は厳しい表情で記者会見に臨んだ。

会見は日本人記者の少し気遣ったような質問でスタートし、監督は「日本は試合を通じて常によかった。我々ももう少しアグレッシブにプレーできたはずだが十分ではなかった。負けてしまったが妥当な結果だと思う」と分析した。

たがこの後、次々に韓国から厳しい質問が投げかけられる。

「日韓戦に関する意味はよくご存じだと聞いていますが、どのような試合展開を望みましたか?」

「ゼロトップのシステムを使ったのはなぜですか?」

「海外組が来ていたら結果は違ったと思いますか?」

それに対してベント監督は時折首を振りながら説明を続けた。

「この試合の重要性も知っています。しかしながらやりたいことが出来なかった。相手が我々を上回ったということで称賛すべきだと思います。我々はこの負けから学ぶべきであり分析すべきです。このそれぞれの代表チームの状況が同じではない、同等の条件ではなかったと言えます」

「ゼロトップにしたのは、日本の守備ラインを引き寄せてスペースを作り、そこに後ろからの選手が入っていこうと思っていたからです。それが引き寄せられずにスペースを使えなくて縦の動きがなくなりました。効果を得られなかったということです」

「もし海外組が来ていたら、ということは言うのは真摯ではありません。ここに揃っている選手に対してです。唯一の責任者は私です。選手は全力でプレーしたと思っています」

試合のメンバー、吉田麻也を中心とした日本守備陣がゼロトップを察知し即座に対応したことなどを考えるとこの監督のコメントはそのとおりだろう。だが、両チームの強烈なライバル関係を考えると、なかなか出来ない発言だったとも言える。

同時刻に行われていた日本選手のオンライン会見よりも多くの人が監督会見にアクセスしていた。ベント監督は率直な故に韓国の国民感情を害してしまったかもしれない。


【テキスト:森雅史/日本蹴球合同会社】