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DeNAが2019年9月5日、横浜スタジアムで阪神と対戦し2−9の大敗を喫した。

先発・大貫晋一投手(25)が3回途中で降板。代わって平田真吾(30)がマウンドに上がりベンチは申告敬遠で満塁策を取ったが四球押し出しなどで4点を失い、この回だけで6失点のビッグイニングとなった。首位・巨人が敗れたため2.5ゲーム差は変わらなかったが、アレックス・ラミレス監督(44)の采配がまたも裏目に出てしまった。

8月20日の阪神戦でも敬遠満塁策が裏目に

3回、制球が定まらない大貫が乱れた。四球と3本のヒットで2点を失い、なおも1死2、3塁のピンチが続く。ここでベンチが動いた。指揮官は平田をマウンドに送り込んだ。打席には7番・大山悠輔内野手(24)が。序盤の大量失点は避けたいところだったが、ラミレス監督は申告敬遠で大山を歩かせて満塁策を取った。平田はいきなり1死満塁の大ピンチの場面でのマウンドとなった。

8番・梅野隆太郎捕手(28)に対して平田はストライクが入らない。カウント3−1から四球で押し出し。続く9番で投手の青柳晃洋(25)に犠牲フライを打たれ2点目を献上。1番・木浪聖也内野手(25)にはタイムリー2塁打を浴び、この回6点目を許した。早めの継投に、投手の交代直後の敬遠満塁策。ラミレス采配は完全に裏目に出て、自ら傷口を広げてしまう形となった。

ラミレス監督は、8月20日の阪神戦でも申告敬遠の満塁策で失敗している。0−0で迎えた5回だった。2死2、3塁の場面で1番・近本光司外野手(24)に対して申告敬遠。2死満塁で2番・木浪との勝負に出たが、濱口遥大投手(24)がストレートの四球で押し出し。続く福留孝介外野手(42)に走者一掃の2塁打を許し、この回4点を失った。大量失点を避けなければならない場面での満塁策。20日の阪神戦は0−8の大敗だった。

「横浜は中継ぎ陣が疲弊している」

先発・大貫の降板について指揮官は「予想していたよりも悪かった」と振り返ったが、3回途中降板に首をかしげる関係者も。在京球団関係者は「あの場面での交代は今後のことを考えれば早いと感じました。ただでさえ横浜は中継ぎ陣が疲弊している。先発に長いイニングを投げさせないと中継ぎの枚数が足りなくなってくる。三浦コーチにしても、中継ぎのことを考えれば大貫に少しでも長いイニングを任せたかったはず。しかも平田に敬遠をさせるなら代える必要はなかった。理解に苦しむ采配ですね」と指摘する。

また、ネット上ではラミレス監督の敬遠満塁策についてファンからは「不可解」との声も見られ、6点ビハインドの9回の場面で三嶋一輝投手(29)を投入した采配にも「なぜ?」の声が寄せられている。この日は首位・巨人が負け、DeNAが勝てばゲーム差は1.5ゲームまで縮まっただけに、ファンの不満が膨れ上がったようだ。

首位・巨人との直接対決は残り6試合。DeNAの逆転優勝はあるのか。ラミレス監督の手腕にかかっている。