【漢字トリビア】「柳」の成り立ち物語
「漢字」、一文字一文字には、先人たちのどんな想いが込められているのか。時空を超えて、その成り立ちを探るTOKYO FMの「感じて、漢字の世界」 https://tfm-plus.gsj.mobi/news/index.html?ctg=%E6%84%9F%E3%81%98%E3%81%A6%E3%80%81%E6%BC%A2%E5%AD%97%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C。今日の漢字は「柳」。「葉柳」とは、青々と葉を茂らせる初夏の柳を表現する季語です。

「葉柳」とは、青々と葉を茂らせる初夏の柳を表現する季語です。
「柳」は木へんに「卯の花」の「卯」と書きます。
「卯」という字は象形文字で、この形の解釈はさまざま。
その中のひとつに、左右対称の戸を合わせた「門」を描いたという説があります。
この「門」は、するする滑らせて開け閉めすることから、
枝葉が上から下へするすると垂れ下がって茂る木、ということで、
木へんに「卯」と書いて「柳」になったといわれています。
そのため「柳」という漢字が示すのは、ユキヤナギやネコヤナギではなく、
シダレヤナギ(枝垂れ柳)ということになります。
シダレヤナギは、奈良時代に中国から渡来した木で、
当時の都、平城京の街路樹となってその葉をなびかせていたようです。
その後、水辺を好むといわれるシダレヤナギは、
水害を防ぐ意味もあり、川べりや水路、お濠沿いなどに植えられてきました。
そこから「川沿草(かわぞいぐさ)」といった別名や、
枝葉をゆらす姿から「風を見る草」と書く「風見草(かざみぐさ)」とも呼ばれます。
なお、「柳」は本来、春の季語ですが、
人間になじみ深い植物のため、四季にあわせて多彩な季語がうまれています。
ちょうど今時分の柳は「夏柳」、
または、葉の緑が深まることから「葉柳」と表現されます。
風をはらんでゆれながら、夏の日差しをやわらげる柳。
水面に緑を映してきらめく柳。
そして、生暖かい月夜の晩にはあやしい人影にも見えてくる。
柳の木の豊かな表情が、私たちの歌心を誘うのです。
今日の漢字は「柳」。
木へんの右側にあるの「卯」という字は左右対称の戸をもつ門を表し、
その戸がするすると滑って動くことから、
枝葉がするりと垂れ下がった「ヤナギ」を意味するようになったと言われています。
ではここで、もう一度「柳」という字を感じてみてください。
柳には「遊草(あそびぐさ)」という別名もあります。
風にまかせて遊ぶように葉がなびく様子からついた名前でしょうか。
かつて、遊郭の入り口付近に植えられた柳は「見返り柳」と呼ばれていました。
「柳に風」といえば、柳が風になびくように、
ものごとに逆らわず、穏やかにあしらうこと。
棘のある言葉も無用な悪意も、
しなやかな柳のように、さらりとかわしていきたいものです。
漢字は、三千年以上前の人々からのメッセージ。
その想いを受けとって、感じてみたら・・・
ほら、今日一日が違って見えるはず。
* 参考文献
『なぜ「烏」という漢字は「鳥」より一本足りないの?』(蓮実香佑/主婦の友社)
『花の日本語』(山下景子/幻冬舎文庫)
『読んでわかる俳句 日本の歳時記 夏』(小学館)
6月1日(土)の放送では「褒」に込められた物語を紹介します。お楽しみに。
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【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】 http://www.tfm.co.jp/link.php?id=7120
聴取期限 2019年6月2日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ http://www.tfm.co.jp/timefree_pr/)
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
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<番組概要>
番組名:感じて、漢字の世界
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時 :TOKYO FMは毎週土曜8:20〜8:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
パーソナリティ:山根基世
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/kanji/

「葉柳」とは、青々と葉を茂らせる初夏の柳を表現する季語です。
「柳」は木へんに「卯の花」の「卯」と書きます。
「卯」という字は象形文字で、この形の解釈はさまざま。
その中のひとつに、左右対称の戸を合わせた「門」を描いたという説があります。
この「門」は、するする滑らせて開け閉めすることから、
枝葉が上から下へするすると垂れ下がって茂る木、ということで、
木へんに「卯」と書いて「柳」になったといわれています。
そのため「柳」という漢字が示すのは、ユキヤナギやネコヤナギではなく、
シダレヤナギ(枝垂れ柳)ということになります。
シダレヤナギは、奈良時代に中国から渡来した木で、
当時の都、平城京の街路樹となってその葉をなびかせていたようです。
その後、水辺を好むといわれるシダレヤナギは、
水害を防ぐ意味もあり、川べりや水路、お濠沿いなどに植えられてきました。
そこから「川沿草(かわぞいぐさ)」といった別名や、
枝葉をゆらす姿から「風を見る草」と書く「風見草(かざみぐさ)」とも呼ばれます。
なお、「柳」は本来、春の季語ですが、
人間になじみ深い植物のため、四季にあわせて多彩な季語がうまれています。
ちょうど今時分の柳は「夏柳」、
または、葉の緑が深まることから「葉柳」と表現されます。
風をはらんでゆれながら、夏の日差しをやわらげる柳。
水面に緑を映してきらめく柳。
そして、生暖かい月夜の晩にはあやしい人影にも見えてくる。
柳の木の豊かな表情が、私たちの歌心を誘うのです。
今日の漢字は「柳」。
木へんの右側にあるの「卯」という字は左右対称の戸をもつ門を表し、
その戸がするすると滑って動くことから、
枝葉がするりと垂れ下がった「ヤナギ」を意味するようになったと言われています。
ではここで、もう一度「柳」という字を感じてみてください。
柳には「遊草(あそびぐさ)」という別名もあります。
風にまかせて遊ぶように葉がなびく様子からついた名前でしょうか。
かつて、遊郭の入り口付近に植えられた柳は「見返り柳」と呼ばれていました。
「柳に風」といえば、柳が風になびくように、
ものごとに逆らわず、穏やかにあしらうこと。
棘のある言葉も無用な悪意も、
しなやかな柳のように、さらりとかわしていきたいものです。
漢字は、三千年以上前の人々からのメッセージ。
その想いを受けとって、感じてみたら・・・
ほら、今日一日が違って見えるはず。
* 参考文献
『なぜ「烏」という漢字は「鳥」より一本足りないの?』(蓮実香佑/主婦の友社)
『花の日本語』(山下景子/幻冬舎文庫)
『読んでわかる俳句 日本の歳時記 夏』(小学館)
6月1日(土)の放送では「褒」に込められた物語を紹介します。お楽しみに。
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聴取期限 2019年6月2日(日) AM 4:59 まで
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番組名:感じて、漢字の世界
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時 :TOKYO FMは毎週土曜8:20〜8:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
パーソナリティ:山根基世
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/kanji/
