日本代表の西野朗新監督【写真:Getty Images】

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「マイアミの奇跡」を起こした手腕で立て直しに注目「全てがうまくかみ合えば…」

 ワールドカップ(W杯)ロシア大会まで2か月のタイミングで監督交代に踏み切ったサッカー日本代表。バヒド・ハリルホジッチ監督の後を受け、就任したのは西野朗氏だ。アトランタ五輪で「マイアミの奇跡」を演じ、Jリーグ歴代1位の通算270勝のキャリアを誇るが、日本を立て直し、W杯で躍進に導くことができるのか。海外メディアは異例の交代劇を特集を組んで注目している。

「アキラ・ニシノはW杯でインパクトを与えるために日本を時間内で軌道修正できるのか?」と特集したのは、米スポーツ専門局「ESPN」だった。

 記事では「W杯2か月前に監督交代という衝撃は、日出づる国のフットボールファンの記憶に長く留まることになるだろう」と日本にとって前代未聞の監督交代劇を紹介。その上で、タイミングと人選について疑問を投げかけている。

「W杯までの期間で監督交代の判断がタイミングが遅すぎる一方、63歳のニシノが日本代表を率いること自体も、少し遅すぎたように思える。10年前であれば、彼は圧倒的に計り知れないほどワクワクさせる選択肢だったはずだ」

 西野氏を「マイアミの奇跡の立役者」と評し、96年アトランタ五輪でロナウドらを擁するブラジル代表を破ったことを紹介。JリーグではG大阪を率いてリーグ、ACL制覇などの功績を伝えたが、「しかし、それらの偉業を成し遂げると、彼は極端に保守的な方針へと日を増して傾き始め、それがそれまでの驚きを与える鮮烈さを失わせていった」と神戸、名古屋での苦戦を記している。

“保守的人事”に活路? 「準備不足による失敗を防ぐ最大の予防策になる」

 ただ、その事実が日本代表に受け入れられる要素になったと分析している。

「皮肉にも、彼のそんな保守性こそ、今のあまりに準備期間が欠けている代表へのアピールポイントにもなったのだ。日本の誰もが、この新たな男は、従来の安定性と安心感のある価値観を持ってチームを形成していくことを知っているからだ」

 記事では「今の彼というチョイスは実際、全くと言っていいほどワクワクさせるものではない」とする一方で「短時間でチームを作り直すという面で、理解のできる決断ではある」と評価している。

 今後についてはハリル体制のカウンターサッカーから流動的なパスサッカーに変わっていくと展望。「全てを変えるには時間がなさすぎる。しかし、サムライ・ブルーにはそのDNAが宿っており、準備不足による失敗を防ぐ最大の予防策になる」と従来の日本的なサッカーに切り替えることが活路につながると指摘している。

 そして、ハリルホジッチ前監督時代に居場所を失っていた香川真司、岡崎慎司、本田圭佑というビッグスターの本格復帰が実現するだろうと言及。「全てがうまくかみ合えば、少なくとも以前の状況よりはロシアでのチャンスは残されているかもしれない」としているが、西野ジャパンはロシアで躍進なるか。63歳の手腕に期待が集まっている。(THE ANSWER編集部)