『マインドハンター』『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』

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Netflixオリジナルドラマ『マインドハンター』や米FXの人気アンソロジーシリーズ『アメリカン・クライム・ストーリー』はどちらも実際にあった事件をもとにしているドラマだが、非情な殺人を犯したシリアルキラーたちの話が脳に与える影響とは、一体どのようなものなのだろうか?米Popsugarが伝えている。

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最近は冷血な犯罪を描くドラマや、実在した犯罪者のドキュメンタリーが各局で製作されている。その視聴者の大半は女性であり、最新話を見ていなければ会社で同僚との話に参加できないと言われるほど。

こういった事件性の高い作品が多く作られるのは、テロリズムや政治的緊張が高まっている現代だからこそ。例え実際に起きた事件の話であっても"見る"という行為が現実逃避になり、心の助けになるのだとか。自宅のリビングという、ある意味守られた環境で、人間の堕落のような面を見ることが楽しみになる人もいるのだ。

米国のポッドキャストパーソナリティのジョージア・ハードスタークは自身の番組内でこういった考え方を「暴露療法と似ているよね。"自分が傷つけられるんじゃないか"と恐れる気持ちに立ち向かうために、あえてドラマやドキュメンタリーを見るんだ」だと説明している。

一方で、ロサンゼルスを拠点に活動する臨床心理学者のエリン・ジョイスは、恐怖に直面するために真の犯罪を利用することは一部の人々にとっては有益かもしれないが、より多くの不安を生み出しかねないと話している。「そのような番組を見て自分の恐怖と向き合おうとする行為には、逆の効果があるかもしれません。それらはあなた自身の安全性が低いと感じさせ、不安を高めてしまう可能性があるのです」

また、ジョイスによれば女性の方が犯罪関連で生じる不安を感じやすいという。その理由の一つが、女性は実在した事件というトピックスに関心を持ちやすいという点だ。統計的に見て、実際に暴力犯罪に巻き込まれる可能性が低いとは言え、いつか自分が被害にあうのでは?と恐れている人が多いのだという。さらに、過去に何かしらの被害を受けている人は恐怖の影響に弱くなってしまうようだ。

ジョイスはドラマの話が自分に影響し始めたと感じたら見るのをすぐに止めたほうがいいと話す。加えて、問題が深刻な場合は専門機関に相談すること、ひどくない場合でも、なるべく友人と過ごしたり、外で運動したほうがいいことを伝えている。また、根本的に恐怖を克服したい場合は、自己防衛のための授業を受けたり、セミナーに参加するべきだとアドバイスした。(海外ドラマNAVI)