学生の窓口編集部

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大学生のみなさんの中には、選挙に関心がある人もいれば、難しそう、めんどくさそうといったイメージを持っている人もいるかもしれません。今月22日に行われる第48回衆議院議員総選挙は、選挙権が与えられる年齢が18歳以下に引き下げられてから初の政権選択選挙ということもあり、大学生世代の票に注目が集まっています。

そこで、学生の窓口編集部では、まず今月22日に行われる衆議院選挙について、大学生400人に投票に行こうと思っているかを聞き、また行かないと回答した人にはその理由を調査。

満18歳以上に選挙権が与えられて初の選挙、18歳・19歳大学生の投票率は約6割!

そして、大学生の投票率向上を目指し活動している学生団体「ivote」代表の別木さんにお話を聞きました。

■大学生が選挙に行かない、最多は「忙しいから」

Q.10月22日に行われる衆議院議員総選挙で投票するつもりですか?(期日前投票も含む)

はい 256人(63.8%)
いいえ 146人(36.2%)

Q.投票に行かないのはなぜですか?

1位 忙しいから 27人(18.6%)
2位 住民票を移していないから 26人(17.9%)
3位 めんどうだから 25人(17.2%)
4位 当日予定があるから  21人(14.5%)
5位 選挙に関心がないから 12人(8.3%)
6位 投票したい候補者・政党がないから 6 人(4.1%)
同率6位 自分ひとりが投票しても意味がないと思うから 6人(4.1%)
8位 今回の選挙に意義を感じないから 4人(2.8%)
同率8位 各候補者・政党の主張がわからないから 4人(2.8%)
同率8位 今の政治家に期待していないから 4人(2.8%)
その他 (7.0%)

大学生400人のうち63.8%の人が投票に行く予定と回答。意外にも過半数の学生が選挙に意欲的なことがわかりました。一方で、投票に行かない理由としては、「忙しいから」と回答した人が最多という結果に。大学生ともなると、平日は学校へ行き、土日はバイトや遊びにサークルと、高校時代よりも忙しくなったという人が多いのでしょう。「忙しいから」と回答した人のなかには、「投票は時間がかかりそう」「なんだかめんどうくさそう」といった漠然とした抵抗を感じている人もいるのかもしれません。
また、「住民票を移していないから」と回答した人も、「忙しいから」という理由に次いで2番目に多いという結果に。大学への進学に伴う引越しで、今住んでいるところの選挙権がないというが多いようです。

たしかに、忙しい、住民票を移していないといった状況はあるものの、期日前投票や不在者投票といった制度を利用すれば選挙に行くことは可能です。大学生のみなさんのなかには、「自分が投票しなくても……」そう思ってついつい投票に行かない、という人もいるのではないでしょうか。

そこで、大学生がそもそも投票すべき理由とはどこにあるのか、学生団体ivote代表の別木さんにお話を聞きました。

■「あなたのMy争点はなんですか?」学生団体ivoteの代表に聞いてみた

編集部:大学生にアンケートを取ったところ、投票に行かない理由として「忙しいから」という理由が最多となりました。これについてはどう思いますか?

ivote:「忙しいから」というのは、時間的に投票に行くのが難しいという意味もあると思いますが、「どこに投票しようか考えたり調べたりするのも時間がかかりそうで無理」という意味もあると思います。理由だけを見ると、「期日前投票をすればいい」とか「選挙を義務化するべき」といった意見が出るかもしれませんね。しかし、やっぱり知識や自分なりの意見がなく、政治に参加しようっていう意識がないというか、投票に対する心の壁が大きいのが一番の問題だと感じます。

私も最初は政治に問題があるのかと思っていたんですけど、政治家がどんなに政策を考えても、投票する人に知識がなかったら、意味がないと考えるようになりました。
たしかに知識を得る機会も政治について意見を交わす機会も少ないですし、自分が投じる一票に重みがないと感じるのはしかたないことだと思います。

選挙に興味がないのは事実だったとしても、投票すること自体が、社会的な問題について考えるきっかけになります。投票することや、政治について友人と意見を交わすことに意義がある、ということを伝えたいですね。

編集部:投票をきっかけに自分の考えを作るきっかけにしてほしいってことなんですね。ivoteは『若者と政治のキョリを近づける』という理念を掲げて日々活動してらっしゃいますが、そもそも、大学生が選挙に行くべき理由は何だと思いますか?

ivote:選挙は数少ない、みんなが政治に参加できる貴重な機会です。投票する権利があるのに行かないという選択をするということは、わざわざ「税金を何に使ってもいい」「どんな法律ができてもいい」と意思表示しているようなもの。選挙や政治に無関心でいることはできるけど、無関係でいることはできないと思います。自分の一票に自信がないかもしれないですが、選挙に行くことに意味があるということを知ってほしいです。

もうひとつ、選挙で一票を投じることは、世の中に自分の意見を投じることだという点も知ってほしいです。1つでもいいので、何か気になるテーマを持ってほしい。

わたしは、選挙はスポーツ観戦と思って楽しんでみてもいいと思っています。「政治に興味を持って、選挙に行く」のが普通と思いがちですが、選挙を入り口に、まず参加してみてから政治を深く知ってみようと思うのも1つの方法だと思います。

編集部:投票する先を決める判断材料がわからないという大学生も多いと思いますが、特にどこに注目するとよいでしょうか? 学生におすすめの情報収集方法やチェックするべきポイントがあれば教えてください。

ivote:いきなり新聞を読むとか各党のマニフェストを読み比べようとかは難しい! という方は、スマホを使って、「簡単 政策比較」で検索してみるのがおすすめです。
たとえばivoteでは「My争点を考えよう」というページを作っていて、各党の意見を2行でまとめています。「簡単 政策比較」などのワードで検索すると中立な視点で各党の意見を知ることができるので、そこから興味があるテーマを深掘りしてもいいと思います。

情報をたくさん集めて総合的に判断しないといけないって思うかもしれないけど、時間がなかったら興味がある分野だけでも見てみて、何でもいいから自分の意見を持ってほしい。
今回の選挙は特に、政党が複雑になって判断が難しいと思います。また、最近いろんな不祥事の報道が目立つせいで、余計に政治に関心をなくしている人は多いでしょう。

居酒屋に政治家の方を呼んで交流する「居酒屋ivote」という活動の際にも感じたことですが、政治家のみなさんはそれぞれの視点で日本をよくしようと思っています。
どうしても政治に壁を感じる人も多いと思いますが、一歩近づくと、政治家のほうも若い人に伝えたいと思っているんです。

編集部:投票までに大学生がすべきことは何だと思いますか?

ivote:まずは、さっき述べたネットで検索してみることと、あとは政治家や専門家のさまざまな意見をTwitterで見て、リツイートしてみるのもいいと思います。

あとは、選挙に行ってきたってことをインスタストーリーにあげるだけでもいい。「あの子も投票に行ったなら私も行ってみようかな」って思ってもらえるはずです。

駅前で配っている政治のチラシも受け取ってみるといいと思います。チラシを配っている人に話を聞いたことがあるんですが、「若い人は受け取ってくれないから渡さない」と言っていて。若者が政治に関心を持っているってことを、ちょっとしたことでもアピールしてみてほしいですね。

「わからないから行かない」じゃなくて、「行ってみてから判断する」のでもいいと思います。まだ何にも考えない、調べてない! って人は、ポスターのキャッチコピーとかを見て選んでみてもいいかもしれません。それぞれの投票所の前に選挙公報が置いてあるので、何も考えずに投票に行っても判断材料はあります。投票すれば、投票結果や当選した人にも関心が湧くので、まずは足を運んでみてほしいですね。

今回のまとめ:選挙に行くこと自体に意味がある! 投票をきっかけに自分の意見を見つけてみよう

ポイント1. 投票は自分の意見を持つ&伝えるチャンス!
ポイント2. まずはネットやSNSなど身近なところから情報収集してみよう


「選挙はめんどくさい、興味がないと思うのは、仕方ないこと。でも、だから参加しなくていいということじゃない」と別木さんは語ってくれました。たしかに、いざ投票しようと思っても、「ちゃんと調べるのは大変そう」「何も知らない自分が投票していいのかな」などさまざまな葛藤があると思います。そういったなかで、まずは自分なりの視点から一票を投じてみることが、政治に参加するスタート地点となるのではないでしょうか。


文・学生の窓口編集部
取材協力・学生団体ivote

マイナビ学生の窓口調べ
調査期間:2017年10月
調査人数:男子大学生202人 女子大学生199人